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愛する人と時を刻む喜び、命の尊さを感じられる『Life 天国で君に逢えたら』

飯島夏樹という人物を知っているだろうか。日本人で唯一、8年間ワールドカップに出場し続けた世界的プロウインドサーファーだ。本作は38歳でこの世を去った彼の半生の物語──。

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『Life 天国で君に逢えたら』 -(C) 2007「天国で君に逢えたら」製作委員会
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飯島夏樹という人物を知っているだろうか。日本人で唯一、8年間ワールドカップに出場し続けた世界的プロウインドサーファーだ。本作は38歳でこの世を去った彼の半生の物語──。

死を宣告された人間の最期を綴った映画は少なくはない。数年前に話題になった『死ぬまでにしたい10のこと』も余命2か月の宣告を受けたヒロイン、サラの最期の人生を描いていた。ただ『Life 天国で君に逢えたら』が異なるのは、自分の死を1人で見つめることで生きる幸せを感じたサラとは対照的に、夏樹さんは家族と共に最期を生きたということ。単なるウインドサーファーの半生ではなく、癌を宣告された男が死と向き合いながら前向きに生きる姿、彼を支え続けた家族の愛を描いた物語なのだ。サーフィンをあまり知らないという人にとっては、風と波と海──自然に触れることの素晴らしさを実感する作品でもある。

飯島夏樹を演じるのは、『地下鉄(メトロ)に乗って』で演技力を高く評価された大沢たかお。「俳優としてではなく人間としてどこまで夏樹さんや彼の家族に向き合えるのか──」と、役作りの挑戦があったと語っているが、夏樹さんに会ったことのない人でも、いつの間にかスクリーンの中に映し出される1人のサーファーが夏樹さんに見えてくるような…そんな演技を超えた演技を見せている。その姿からは夢を諦めないこと、愛する人と時を刻む喜び、自分は生かされているという命の尊さを感じることだろう。

また生前、夏樹さんがサザンオールスターズの曲をよく聴いていたことから、桑田佳祐が主題歌を手がけることに(ソロ活動としての映画主題歌は今回が初)。「風の詩を聴かせて」は映画と同様、夏樹さんの愛した海と愛する人たちへの想いがギュッと詰まった1曲になっている。

《text:Rie Shintani》

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