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真夏のパリで、伝説の凶悪犯の実話映画を撮影中

ヴァカンス・シーズンまっただ中のパリで、ヴァンサン・カッセルとリュディヴィーヌ・サニエは映画を撮影中。'70年代のフランスに実在した強盗と脱獄の常習犯、ジャック・メスリーヌの自伝をもとにした2部作『L'instinct de mort』(原題)と『L'ennemi public no1』(原題)の2作だ。8月15日はラストシーンの撮影がパリ市北部のクリニャンクールで行われた。

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パリで新作を撮影していたヴァンサン・カッセル -(C) AFLO
パリで新作を撮影していたヴァンサン・カッセル -(C) AFLO
  • パリで新作を撮影していたヴァンサン・カッセル -(C) AFLO
ヴァカンス・シーズンまっただ中のパリで、ヴァンサン・カッセルとリュディヴィーヌ・サニエは映画を撮影中。'70年代のフランスに実在した強盗と脱獄の常習犯、ジャック・メスリーヌの自伝をもとにした2部作『L'instinct de mort』(原題)と『L'ennemi public no1』(原題)の2作だ。8月15日はラストシーンの撮影がパリ市北部のクリニャンクールで行われた。

メスリーヌは1936年にパリで生まれ、「百の顔を持つ男」の異名をとり、'60年代から国内外で強盗を働き、カナダで投獄されるが脱獄。'72年に帰国し、強盗や殺人、誘拐、武器密輸などの犯罪と脱獄を繰り返し、獄中で映画と同名の自伝「L'instinct de mort」を執筆。'79年11月、前年に脱獄して逃亡中のところをクリニャンクールで警察に射殺された。

メガホンをとるのは『アサルト13 要塞警察』のジャン=フランソワ・リシェ監督。ヴァンサンがメスリーヌを、リュディヴィーヌは彼と行動を共にしていた愛人・シルヴィアを演じる。ジェラール・ドパルデュー、サミー・ナセリらが共演。前編の『L'instinct de mort』は'08年10月にフランス公開予定。



© AFLO
《冨永由紀》

好きな場所は映画館 冨永由紀

東京都生まれ。幼稚園の頃に映画館で「ロバと王女」やバスター・キートンを見て、映画が好きになり、学生時代に映画祭で通訳アルバイトをきっかけに映画雑誌編集部に入り、その後フリーランスでライター業に。雑誌やウェブ媒体で作品紹介、インタビュー、コラムを執筆。/ 執筆協力「日本映画作品大事典」三省堂 など。

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