石田えり本音トーク全開! “邪悪な女”と“理想の母親”どちらに見える? 

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『サッド ヴァケイション』 -(C) 間宮運送組合 2007
  • 『サッド ヴァケイション』 -(C) 間宮運送組合 2007
  • 『サッド ヴァケイション』トークショーに出席した石田えり。本音トークで会場をわかせた。
  • ヴェネチアでの評価も気になるところ
青山真治監督が構想に10年をかけ、『Helpless』、『EUREKA ユリイカ』に続いて北九州を舞台に描き出した人間ドラマ『サッド ヴァケイション』。本作のポスターには“あの女を不幸にするためなら、俺はどんなことでもやってやる”という強烈な言葉が並べられている。浅野忠信扮する主人公・健次をかつて捨てた母親である“あの女”千代子を演じた石田えりが、8月28日(火)に開催されたトークイベントに登場。自身の役柄や作品、撮影についての石田さんの本音トークに会場は大きな盛り上がりを見せた。

劇中では親子を演じたものの、石田さんと浅野さんの実際の年齢差は13歳。「最初は、浅野さんの母親役には若すぎるんじゃないかって思ったんですけど、青山監督に『いやいや、大丈夫です!』とキッパリと言われまして」と褒めているのか無礼なのか分からない言葉で説得され、千代子役を演じることになったという。千代子という女をひと言で表すなら「邪悪」だと語る石田さん。これまでの試写会では、千代子に対し“理想的な優しいお母さん”という感想も見られたというが「“本物の邪悪”っていうのは天使みたいに見えるものなんだな、と思いました」と、どこか恐ろしさを感じさせるような笑みを浮かべて語る。

「撮影したシーンには、千代子の“表の顔”と“裏の顔”の部分があるんですが、裏の部分の多くが完成作品ではカットされていて、初めはがっかりしたんです。でも普通、他人には表の部分しか見えないものなんですよね。それで、映画を観る人によって“優しそうなお母さん”と感じる人もいれば、“怖い、邪悪”と感じる人もいるようになってるんです」。観る者の感性に問いかけるかのような千代子のキャラクターは、本作の大きな見どころのひとつと言えそうだ。

劇中では“ゆるぎない女”が大きなテーマとなっているが、石田さんにとってのゆるぎない女とは? 「私の中では2種類の“ゆるぎない女”像があって、一つは一途に生きるゆるぎないタイプ。生身で生きている、という感じですね。もう一方のゆるぎなさは、世間的に疑われることのないラインの中で生きるタイプ。演じながら生きているから、自分をさらけ出す必要がなく、ゆるがないで済むという人ですね」。この深い人間観察に、つめかけた観客は興味津々。ちなみに石田さんはどちらのタイプかというと「『一途な方のゆるぎない女です』と言いたいんですけど、みなさん嘘つけって思ってそうですよね?」と苦笑い。

さらに話題は撮影現場の様子や青山監督の印象へ。「浅野くんもオダギリ(ジョー)くんも(宮崎)あおいちゃんも、ベチャベチャと喋るタイプではないので、現場は映画の雰囲気そのままに静かでしたが、すごくまとまりのある良い現場でした」。さらに、青山監督とのエピソードとして「一度、監督とカラオケに一緒に行ったんですが、(監督は)ほとんどストリップ状態で…。人が変わったように歌いまくってました。私はあっけにとられて歌えませんでした」と、作風からはちょっと想像できない監督の意外な一面を明かしてくれた。

本作は、8月29日(水)に開幕するヴェネチア国際映画祭のオリゾンティ部門に出品される。このトークショーの翌日には石田さんもヴェネチアへと発つが「青山監督の映画らしく、どうせ上映されたかされてないかという感じで、あっという間に終わっているかもしれないと思ってたら、ヴェネチアですよ!!(笑)」と、出演者にもかかわらず、問題発言で会場の笑いを誘った。果たして海外で千代子という女、そして母親がどのように受け取られるのか? 作品の評価ともども楽しみな『サッド ヴァケイション』は9月8日(土)よりシネマライズほか全国にて順次公開。
《text:cinemacafe.net》

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