台風なんかに負けないけん! 美波、オール九州弁で挑んだ『逃亡くそたわけ』  

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『逃亡くそたわけ』完成披露試写会にて (左から)本橋監督、ガッツさん、吉沢さん、美波さん、我修院さん、高良さん、アッカさん
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  • 『逃亡くそたわけ−21才の夏』 美波
  • 『逃亡くそたわけ−21才の夏』 吉沢悠
福岡の精神病院を抜け出した躁鬱の男女が、博多から鹿児島県・指宿まで九州を縦断! 芥川賞作家・絲山秋子の小説を原作にした新感覚ロードムービー『逃亡くそたわけ−21才の夏』。9月5日(水)に本作の完成披露試写会が行われ、美波と吉沢悠の主演コンビに我修院達也、ガッツ石松、高良健吾にベルナール・アッカ、そして本橋圭太監督が舞台挨拶に登壇した。台風が近づくあいにくの天気にもかかわらず、会場には多くの観客がつめかけた。

モデルにCM、舞台そして映画と、めざましい活躍を見せる美波さんが本作で演じたのは、幻覚に苦しむ躁病の大学生・花ちゃん。「撮影中に20歳になったこともあり、演技というものと向き合うという意味でも自分の中で大切な作品になりました」と語る。撮影はほぼ九州で行われたが「撮影の期間に台風が直撃して、風で飛んだ街の看板が銀行の窓にぶつかるのを目撃したり、ロケバスが吹き飛ばされそうになって避難したり、“自然との闘い”もあって(笑)、印象に残る撮影となりました」とふり返った。九州弁でのセリフに加え、気性の激しい難しい役柄となったが「外国人みたいなイントネーションになったり、九州弁なのに関西弁っぽくなってしまったりして難しかったですけど、(吉沢さん扮する)なごやんを、九州弁で罵倒するのはすごく気持ちよかったです」と笑顔で語ってくれた。そして作品については「とてもパワフルでハチャメチャで、爽快感のある作品です」と表現してくれた。

我修院さん、ガッツさん、高良さん、アッカさんは劇中で現実・非現実という違いこそあれ、花ちゃんの前に現れては彼女を精神的に追い込んでいく。「“兵隊の服装で”とあったので珍しくまともな人間の役かと思ったら、花ちゃんの幻覚に出てくる元・日本兵ということで『やっぱりか…』って(笑)」(我修院さん)。「スタッフの方から『重要な役なんで』と言われて、自分なりに役作りしようかと思いましたが、結局カッコ悪い裸をさらしています」(ガッツさん)。「これまで、人を殺したり気が滅入るような役が多かったので、花ちゃんを追い込むのは楽しかったです」(高良さん)。「本気で花ちゃんを襲うシーンがあるんですが、そんな時でも我修院さんは笑いを入れようとするんですね。必死で笑いをこらえながらも、花ちゃんからは本気の蹴りをもらってました」(アッカさん)。

この個性的な俳優陣をまとめた本橋監督。「花ちゃんとなごやんによるリアルなシーンと、それ以外のファンタスティックな部分の描き方を工夫しました。でも、初めて衣裳合わせしたときに、よくみなさんこの衣裳で引き受けてくれたな、と(笑)」。個性あふれる衣裳や幻想的な色使いも作品の大きな見どころ!

「今までの出演作品の中で、一、二を争うくらいに台本がボロボロになった」というほど、本作への強い思い入れを語るのは、花ちゃんの旅のお供・なごやん役を演じた吉沢さん。芸能活動への復帰2作目にして、鬱病という難しい役どころに挑戦してみて、「役に入り込みすぎて、途中でロケ弁の味がわからなくなってしまい、梅干しの味しか分からなくなってしまった」と役作りで苦労した点を教えてくれた。劇中では、小心者のなごやんと衝動的な花ちゃんという全く対照的な2人の掛け合いが印象的だが、初共演となった美波さんについては「予想外で予想以上の芝居をしてくるのでびっくりし、怖いとも思いました」と大絶賛。特に、イガムシが落ちてきたのに慌てたなごやんが花ちゃんを置いて逃げる、大分でのシーンでの衝撃は大きかったとか。どんな演技を見せてくれているのか気になるところである。

夏の日差しに照らされた九州の大自然と爽快感あふれる音楽をバックに、強烈なキャラクターたちが2人の旅を彩っていく本作。「映画とともに、博多から鹿児島までの旅を楽しんでください」と監督が贈る『逃亡くそたわけ−21才の夏』は10月6日(土)より渋谷渋谷Q-AX シネマほか全国にて公開。
《text:cinemacafe.net》

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