「次はどんな役がいいですか?」人なつっこい笑顔でチョ・インソンが語る『卑劣な街』

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『卑劣な街』チョ・インソン photo:Yoshio Kumagai
  • 『卑劣な街』チョ・インソン photo:Yoshio Kumagai
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モデルとして活躍したあとTVドラマ「ニューノンストップ」などに出演し、俳優としての道を選んだチョ・インソン。「バリでの出来事」や「春の日」などで、一躍人気俳優の座を確立した。これまで主にドラマで活躍してきた彼が、満を持して出演した映画『卑劣な街』。韓流シネマ・フェスティバルで上映された本作のプロモーションで来日した彼に話を聞いた。

「バリでの出来事」では御曹司、「春の日」では義兄に複雑な感情を抱く医学生と、いわゆる優等生役が多かったチョ・インソン。「自分の強い部分を見てほしい」と本作に挑んだという。
「僕にはもっと違う面があるはずなのに、それを見せられる作品に出会えなかったんです。これまでドラマを中心にやってきて、久しぶりに映画に出演するにあたって、これまで見せたことのない一面を出したかった。それで強烈なキャラクターを探していたんです。そんなときに、ユ・ハ監督に『卑劣な街』のお話をいただいて、『これだ!』って思ったんです」。

確かに本作で、チョ・インソンが演じたビョンドゥは冴えない三流ヤクザ。加えてアクション映画への出演もこれが初めてだ。その挑戦に成功したのか? と聞くと…
「それを判断するのは観客の方々だと思っていますが、少なくとも僕自身は最善を尽くしました。でもそれは、完璧に演じきったとか、誰にも真似できないキャラクターを演じきったとかではなくて、これまでとは違うチョ・インソンを見せることができたのではないかと思っています…どうでしたか?」と逆に質問されてしまった。素直に「かっこよかったです」と答えると「じゃあ、成功ですね!」と人なつっこい笑顔。…この人は本当に韓流スターなのだろうか?

本作は、チョ・インソンにとって初のアクション作品でもあるが、ただのアクション映画ではないという。
「単にアクションが優れていると言うよりも、感情表現に重きを置いたアクションが多いんです。例えば立ち回りのシーンで動きの順番を間違えてしまったとしても、そのシーンの感情が確実に表現されていればオーケーだったんです。僕にとって大変だったのは、アクションよりもむしろ日常生活を演じること。例えば母や妹との些細なやりとりや、愛する女性・ヒョンジュや自分の子分との会話だったり。何気ない日常の出来事にリアリティを持たせることに気を使いました。そこが一番難しかったです」。

とは言うものの、最初からキャラクターを作り込んだわけではない。
「この作品はシナリオの順番通りに撮影されたんです。だから撮影が始まった頃よりも、後半になればなるほど自然な演技になっているし、役にとけ込んでいったんです。監督にもそう言われました。監督には、僕が演じれば演じるほど、役にはまっていくだろうという確信があったみたいです(笑)」。確かにチョ・インソンが演じたビョンドゥは、ストーリーが進めば進むほど、狂気の度合いも増していく。と言うよりは、より泥沼にはまっていくと言った方が正しいかもしれない。

自身の新しい一面を見せることにこだわったチョ・インソン。次はどんな顔を見せてくれるのだろうか?
「今回の作品は、『よし、挑戦するぞ!』という意気込みというよりも、僕の役者人生における一つの過程だと思っています。もう少し楽な気持ちでこの作品に参加しました。次ですか? うーん…どんな役をやればいいですか?」

またしても逆質問である。このスターらしからぬ態度こそが、彼のスターたる所以かもしれない。チョ・インソンが次にどんな一面を見せてくれるのか楽しみだ。

《photo:Yoshio Kumagai》
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