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【ヴェネチア映画祭レポートvol.07】まずは健康に! オーウェンの新作が登場

コンペティション部門の中でもウェス・アンダーソン監督の『The Darjeeling Limited』(原題)ほど、さまざまな憶測を呼んだものもない。というのもすでに報道されているように、主演のオーウェン・ウィルソンが、映画祭直前に手首を切って自殺を図ったのだ。幸い生命に別状はなかったが、当然、映画祭は欠席に。

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『The Darjeeling Limited』の会見でコメントを読むアンダーソン監督(右から2番目)
『The Darjeeling Limited』の会見でコメントを読むアンダーソン監督(右から2番目)
  • 『The Darjeeling Limited』の会見でコメントを読むアンダーソン監督(右から2番目)
コンペティション部門の中でもウェス・アンダーソン監督の『The Darjeeling Limited』(原題)ほど、さまざまな憶測を呼んだものもない。というのもすでに報道されているように、主演のオーウェン・ウィルソンが、映画祭直前に手首を切って自殺を図ったのだ。幸い生命に別状はなかったが、当然、映画祭は欠席に。

オーウェンとはテキサス大学時代以来の大親友で、『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』をはじめ、脚本を共同執筆しているウェスは公式会見で、「この1週間大変なこともありましたが、オーウェンは元気で、もう僕らを笑わせてくれるほどです。詳しいことはオーウェンが元気になったら自分の口から語るでしょうから、今は彼のプライバシーを尊重してください」とコメント。会場からは大きな拍手が起こった。実は今回、念願叶ってオーウェンに初インタビューをする予定だったため、ニュースを聞いたときは本当に仰天したが(俳優としても脚本家としても大ファン!)、今は何より彼が精神的にも肉体的にも健康になることを祈りたい。

映画はオーウェン、エイドリアン・ブロディ、ジェイソン・シュワルツマンの3兄弟が、インドでの鉄道旅行を通して絆を取り戻そうとするビタースイートなコメディ。オーウェン演じる長男は、謎の事故を起こして傷だらけという設定で、不思議と現実とリンクしている。人生は重荷だらけだけど、線路は続くよどこまでも、というメッセージも胸にしみ、ライトブルーを基調にした色彩設計も素晴らしい。もちろんウェス映画の顔、ビル・マーレイも登場で、文句なしの傑作!

《text:Ayako Ishizu》

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