続くサプライズは、男優賞がブラット・ピット(『アサシネーション・オブ・ジェシー・ジェームズ・バイ・カワード・ロバート・フォード』)、女優賞がケイト・ブランシェット(『I’m Not There』)と、『バベル』の夫婦コンビだったこと。『バベル』の監督、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥが審査員だったから、というわけではないとは思うけど。
ケイトは男装してボブ・ディランに扮し、『ラスト、コーション』の新人女優、タン・ウエイと並んで下馬評にあがっていたが、ブラピは想定外だった。私としては『In the Valley of Elah』で失踪した息子を探す父親を演じたトミー・リー・ジョーンズか、『ラスト、コーション』のトニー・レオンの一騎打ちだと思っていたんだけど。