世代を超えて受け継がれる愛の言葉 「マザー・テレサ メモリアル」トークショー

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「マザー・テレサ メモリアル」トークショーにて(左から)千葉監督、アグネスさん、山本さん
  • 「マザー・テレサ メモリアル」トークショーにて(左から)千葉監督、アグネスさん、山本さん
1997年、世界中の人々に惜しまれながら87年の生涯を閉じたマザー・テレサ。人種や宗教を超えて、飢餓や病気で苦しむ人々に惜しみない愛情を注いだ彼女の人生を追ったドキュメンタリー「マザー・テレサ メモリアル」(『マザー・テレサ:母なることの由来』、『マザー・テレサ:母なるひとの言葉』の2作品)が9月15日(土)より公開される。それに先駆けて、マザーの命日である9月5日(水)、没後10周年の記念上映会が開催され、アグネス・チャン、マザーの活動をドキュメンタリーで追い続ける千葉茂樹監督、そして国内でホスピス活動を行なっている山本雅基氏が「マザー・テレサの言葉を継ぐ」をテーマに語ってくれた。

日本ユニセフ大使に就任以来、これまで多くの貧困地域を訪問し、平和活動を続けてきたアグネスさん。「母校の大学で、マザー・テレサの講演を聞きに行ったことがあります。私はもう卒業していたので、なるべく若い格好をして学生と一緒に聞きました(笑)。この講演のことを、私は一生忘れません。辛いときに思い出すと勇気がもらえるんです」と思い出を語る。実は“アグネス”という彼女の名前は、マザー・テレサの本名と同じもの。今年8月にはマザー・テレサに関する本も出版したが、「嬉しい縁を感じます。私にとってマザーは暗闇の中の光。私のエンジェルです」とその思いを語ってくれた。

「マザー・テレサ生誕100年をテーマに、いまドキュメンタリーを撮ろうとしています」と今後の活動を明らかにした千葉監督。今回、本編とともに上映された「マザー・テレサとその世界」の製作から30年あまりの月日を経て、改めていま考えるべきことを「渇きをいやすこと」と語る。「マザーもよく言っていましたが、最大の敵は“無関心”です。アンテナの感度をどう良くしていくか、それを考えていかないといけないと思っています」。

ホスピス施設「きぼうのいえ」でホームレスや路上生活者など身寄りのない人々の生活を支援する山本さんは、「人の心の貧困は、飢えよりも深刻なのです」というマザーの遺した言葉に触れた。「僕が実感しているのは、愛がない貧しさというものが一番厳しいのではないか、ということです。マザーがいう“実践する愛”は決して物量ではないんです。量ではなく質で、できることからやっていけばいい。まず相手に関心を持つこと、『あなたが大事です』と伝えることから始められればいいと思います」。

1981年の来日の際、「愛は手近なところから始まります」という言葉を残したマザー・テレサ。自分の病をおして、最期のときまで平和を訴え続けた彼女の貴重な生前の映像で綴られる『マザー・テレサ:母なることの由来』『マザー・テレサ:母なるひとの言葉』は9月15日(土)より東京都写真美術館ホールにて2作品同時公開。
《text:cinemacafe.net》
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