【『黒帯』撮影現場レポートvol.04】凡百のアクション映画にはないドラマに感動

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『黒帯 KURO-OBI』撮影現場レポート photo:Akira Sano
  • 『黒帯 KURO-OBI』撮影現場レポート photo:Akira Sano
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取材4日目、今日は栃木で義龍のシーンをメインに撮影が行われる。憲兵に追われる身となった義龍は果たしてどうなっているのか? 義龍は無力感に包まれていた。それまでひたすらに空手に打ち込んできたものの、その空手が実生活では何の役にも立たないのだ──。

傷ついて死にかけていたところを、義龍は貧しい農民の家族に救われていた。その家の娘の花が生活苦から身売りされる時もただ見守ることしか出来ない。その家の幼い男の子の健太になじられても黙って畑を耕すことしか出来なかった。義龍は攻撃してはいけないという師匠の教えをかたくなに守りつつも苦悩していた。だが健太が姉を捜すために家を飛び出した時、義龍も共に旅立つ。

この辺りが凡百のアクション映画にはない部分だ。心理的な葛藤がリアルに描かれていて単なる超人モノになっていない。むしろ弱者だ。だからこそ共感させられて、ドラマティックになるのだ。

と、興奮気味だが今日は義龍と健太が連れ立って町並みを歩くシーン。義龍と健太は花を連れて行ったヤクザのチンピラ三人組を見つける。この3人が作品のコメディリリーフ。赤、青、黄の衣装に身を包んだ彼らが現れると途端にコミカルな調子になるが、演じる天野さん、森さん、神戸さんはいずれも空手やテコンドーの有段者。だから待ち時間には義龍や健太も交えてず〜っと組み手をしている。その身のこなしの迫力に思わずシャッターを押しまくりだった。

午後になると、古い町並みを模していて時代劇の撮影などによく使われる塚田家歴史館に移った。巴波(うずま)川沿いに遊歩道があってそこを義龍が大八車を引いて走る。大八車には花をはじめ身売りされた女の子たちが隠れている。義龍がついに花を救い出したのだ。とはいっても受け身だけで助けられるわけもない。実は大観が…。いや、これは詳述すまい。とにかく痛めつけられた身体を酷使して大八車を引く義龍が撮影される。撮影は夜間になった。寒い。まだ秋口だが凍えるようだ。義龍役の八木さんはそんな中、裸足で大八車を引いている。足元は映らないからサンダルで良しという指示だったが「(本当に人を乗せる本番は)危ないから裸足でいく」と言ってたそうだ。八木さんの優しさに思わず冷たい風も忘れた一瞬だったなあ。

今日も無事撮影終了。明日はいよいよ大観と東郷のラスボス対決の撮影だ。やっぱり格闘シーンは心浮き立つ。

(text/photo:Akira Sano)
《text:cinemacafe.net》

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