「監督は大きな子供みたい」『パンズ・ラビリンス』13歳の知性派女優イバナ・バケロ

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『パンズ・ラビリンス』 イバナ・バケロ photo:Yoshio Kumagai
  • 『パンズ・ラビリンス』 イバナ・バケロ photo:Yoshio Kumagai
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今年のアカデミー賞で3部門を受賞した『パンズ・ラビリンス』。『ヘルボーイ』のギレルモ・デル・トロ監督の真骨頂とも言うべき本作の主演を務めたのが弱冠13歳のイバナ・バケロだ。スペイン内戦時代を舞台に、厳しい現実から逃れるかのように、パン〈牧神〉の迷宮へ導かれる少女・オフィリアを演じたイバナに話を聞いた。

1,000人以上の少女たちの中からオーディションで選ばれたイバナは「宝くじに当たった気分だった」と笑う。
「読み終わって驚きました。泣いちゃったんです。素晴らしい脚本だったんです。これだけ素晴らしいからには、映画も素晴らしいものになると思って、両親と相談して出演することに決めたんです」。

こちらの目をまっすぐ見て話してくれるイバナ。『パンズ・ラビリンス』へ出演するまでにSFホラーの『ターミネーター 2018』(未公開)や『機械じかけの小児病棟』など、ダークな作品への出演が多かった。
「前の作品も『パンズ・ラビリンス』に出会うために必要な映画だったんだと思います。そういう映画に出ていたからこそ、この作品に出るという幸運を掴むことができたんじゃないでしょうか」。

撮影期間は4か月。その2か月ほど前から監督とともにキャラクターを作り込んでいったそうだ。
「監督と頻繁に会って、オフィリアの性格について話してもらったり、この映画がどういう作品になるのかを教えてもらいました。自分でも脚本を読んだあとで“オフィリアはどういう性格なんだろう?”と考えたりもしたんですけど、彼女のキャラクターについては最初から監督と作っていったんです。だから2人でオフィリアの性格を作り上げていったと思います。映画には出てきませんが、彼女がどういった過去を背負っているとか小さい時にどんな病気にかかったとか、そういった細かいところまで2人で考えていったんです」。

「監督は“大きな子供”みたい」だと言うイバナ。本作へ出演する前に監督の作品は全て観たそうだ。
「全部好きになりました。だから撮影がとても楽しみだったんです。監督の作品の中には、ちょっと暗い要素がありながらも、希望とファンタジーというものが必ずどこかに散りばめられているんだなと思いました。監督はすごく優しくて親切だし、それから朗らかな人。一緒にいて楽しかったです。あっという間に仲良しになりました。監督としては、とにかくこだわりの人です。演技についても、すごい細かい動きも全部説明してくれたんです。それが出来るまで何度も何度も何度も何度も繰り返したので、『もう大変!』と思ったこともありましたけど、実際に完成した作品を観ると、彼が正しかったんだ、ああいう指導がなければ、こういう演技は出来なかったんだ、と思いました」。

どんな質問にもしっかりと自分の言葉で答えてくれる13歳の少女は、将来についてもしっかり考えている。
「もちろん、女優としてやっていきたいです。でも今はまだ学生の身分だから、勉強をしっかりとやって、それで女優業も並行してやれるようだったらいいですね。自分が、その経験を通していろいろ学べる映画に出演したいです。それから監督からいろいろなことを教えてもらえる映画に出られたらいいと思います。目指す女優さんというのはナタリー・ポートマン、ジョディ・フォスターさん。この2人は女優としても素晴らしいのに、知的好奇心を満足させる活動も両立させている女優さんなので、私もお二人みたいに勉強と女優業をちゃんと両立させられたらいいなと思います」。

スペインの知性派女優ここにあり。将来がとても楽しみだ。

《photo:Yoshio Kumagai》

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