空手有段者3人による本格空手映画『黒帯』で「空手の美しさや迫力を堪能してほしい」

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『黒帯 KURO-OBI』初日に駆けつけた(左から)長崎監督、八木明人、中達也、神尾佑、飯田譲治
  • 『黒帯 KURO-OBI』初日に駆けつけた(左から)長崎監督、八木明人、中達也、神尾佑、飯田譲治
  • 『黒帯 KURO-OBI』 八木明人
  • 『黒帯 KURO-OBI』 (左から)中達也、神尾佑
主演の3人がそれぞれ異なる流派の空手有段者という世界初の本格空手映画『黒帯 KURO-OBI』。日本空手の源流である沖縄空手を代表する明武舘剛柔流空手の継承者・八木明人、そして(社)日本空手協会の師範である中達也がスクリーンで真剣勝負を繰り広げる本作が10月13日(土)に初日を迎え、八木さん、中さんのほか、鈴木ゆうじ(改め神尾佑)、長崎俊一監督、脚本の飯田譲治が舞台挨拶を行った。

「全てが初めてで、撮影前に池田塾という演劇集団で演技の指導を受けました。それから、違う流派の中先生や違う武道をやっている方と手合わせをして撮影に挑みました」という八木さん。一子相伝である沖縄明武舘剛柔流空手道の継承者でありながら、沖縄をベースに活動している“RYUKYU FREE STYLE”というロックバンドのヴォーカルとしても活躍する一面を持っている。「実家が空手道場ということもあり、3歳の頃から空手が生活の一部でした。空手の先生でもある祖父や父から“空手に先手なし”、つまり空手は相手を倒すためのものではないということを学びながらも、空手道を通して、人として精神的に鍛えられてました。ですので僕が演じた義龍という役は、空手家として人としても自分とリンクするような感じがありました」と語る。ちなみに八木さんは、沖縄県指定無形文化財の八木明徳の孫にあたる。

その八木さんが講師を務める「沖縄空手ワークショップ」が18日(木)と23日(火)に行われる。八木さん曰く、「『黒帯』を観て“明人さんに会いたーい!”と思った人はぜひ!(笑)」とのこと。詳細は、国際明武舘剛柔流空手道連盟東京支部(E-mail:gojyuryu@gmail.com)まで。

『死国』『8月のクリスマス』の長崎監督は、「実は、この映画に取りかかるまでは空手に対して浅い知識しかなかったんです。それで沖縄と中さんの道場に行き、中さんの型などを見せていただいて、いかに空手が美しく迫力があるかということに感動しました。それをなんとか映画に、フィルムに収めたいと思いました」と本作への思い入れを語ってくれた。脚本の飯田さんは、「子供の頃から空手の漫画や映画が大好きで、いつかこうした企画に関わりたいと思っていました。今回は、書いていてすごく楽しかったです。僕は本当にこういう世界観が好きなんだということを再認識しました」と言う。また、ノベライズも手がけており、「より深く『黒帯』のテーマを描いている」そうだ。

かつては義龍の仲間であったが師匠の死をきっかけに敵対するようになる大観を演じた中さんも演技は初めて。「学芸会にも出たことがありませんので、演技は全くの初めてだったんですが、内容が空手、普段仕事にしている空手ですので、それほど違和感はありませんでした。ただ、道場でやっているシーンがほんのわずかしかなく、砂利道、山の中、藪の中、あるいは泥沼の中での空手でしたので、そこが非常に難しかったです」と撮影の苦労を語ってくれた。また、「僕が演じた大観は、師匠の言うことを聞かずに暴れ回る悪いやつです。ただ、若いうちから人間ができるということはないと思うんです。いろんなことに挑戦していろんな挫折を味わって、でもくじけずにまた挑戦していく中で初めて心が磨かれて、最後は義龍のような人間になっていくんじゃないかと思います」と自身が演じたキャラクターについて説明する。社団法人日本空手協会総本部の師範でもある中さん。もし中さんの生徒に大観のような人間がいたら…? 「教えません。即破門ですね(笑)」とのこと。

義龍と大観の間に挟まれて苦悶する長英を演じた神尾さんも国際空手道連盟極真会館に所属する有段者。そして、主演の3人の中で唯一プロとして活躍している役者でもある。「とても不安でした。嘘です(笑)。どうなるかな、というのはあったんですが、実際に撮影初日を迎えてカメラの前に立ったお二人を見て、すごいなと正直に思ったんです。その動じなさというか、堂々とした雰囲気というか…。そこにいるだけで画になるという、その姿を観て、芝居の原点みたいなものを勉強させていただきました」とプロの立場から八木さん、中さんを絶賛した。

「空手というものの美しさや迫力を感じてもらいたい」と長崎監督みずから評する『黒帯 KURO-OBI』は銀座シネパトスほか全国にて公開中。
《text:cinemacafe.net》

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