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サミュエル・L・ジャクソン? ライオネル・リッチー? ゴリ『うた魂』で高校生に

2005年に函館港イルミナシオン映画祭第8回シナリオ大賞を受賞した、栗原裕光の「あたしが産卵する日」を映画化した『うた魂(たま)』。合唱に青春をかけた一人の女子高生の成長を描いた青春エンターテイメントである本作の完成報告記者会見が、10月16日(火)に行われ、主演の夏帆、ゴリ(ガレッジセール)、薬師丸ひろ子、田中誠監督、徳永えり、亜希子が出席した。

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『うた魂』完成披露会見にて(左から)田中監督、徳永えり、薬師丸ひろ子、夏帆、ゴリ、亜希子
『うた魂』完成披露会見にて(左から)田中監督、徳永えり、薬師丸ひろ子、夏帆、ゴリ、亜希子
  • 『うた魂』完成披露会見にて(左から)田中監督、徳永えり、薬師丸ひろ子、夏帆、ゴリ、亜希子
  • 『うた魂』完成披露会見 夏帆
  • 『うた魂』完成披露会見 ゴリ
2005年に函館港イルミナシオン映画祭第8回シナリオ大賞を受賞した、栗原裕光の「あたしが産卵する日」を映画化した『うた魂(たま)』。合唱に青春をかけた一人の女子高生の成長を描いた青春エンターテイメントである本作の完成報告記者会見が、10月16日(火)に行われ、主演の夏帆、ゴリ(ガレッジセール)、薬師丸ひろ子、田中誠監督、徳永えり、亜希子が出席した。

七浜高校合唱部のソプラノ・リーダー、荻野かすみを演じた夏帆さんは「実は歌が苦手」だそう。「だからすごく大変だったんですけど、でも本当の合唱部みたいだったので、歌っているときもすごく楽しくて。苦労というよりは楽しみながら撮影しました」とニッコリ笑う。「毎日暑くて大変だったり、私の誕生日に、みんながサプライズで“ハッピーバースデー”の歌を歌ってくれたりとか、いろいろエピソードがあったんですけど、やっぱり、七浜高校の合唱部員としてひと夏過ごせたのが一番思い出に残っています」と語ってくれた。

その七浜高校合唱部の顧問・瀬沼先生を演じた薬師丸さんは、合唱マニアだそうで、「テレビでやっている学生の合唱コンクールは欠かさず見ています」とのこと。指揮棒を振る姿も様になっているかと思いきや、「本当にこんなに大変なものなのかと思いました。(指揮の)先生にさんざんご指導していただいて、自分でも振れるつもりでいたんですけれども、いざ会場に行って舞台に上がると、その練習してきたこともどこにいってしまったのかというくらい、手が震えてしまって。パニックになって、監督に“振れない”と言ったときもありました」と撮影では少々苦労したそう。顧問という以外にも、“伝説のストリートミュージシャン”という顔を持つキャラクターで、本編では美声も披露しているとのことなので、お楽しみに!

今回の合唱団が歌う楽曲「青い鳥」を提供したゴスペラーズは、ビデオレターでご挨拶。作曲を手がけた北山陽一は、この曲に込めた思いをこう語ってくれた。「グループで、みんなで歌うことの楽しさ、音楽が好き、歌が好きというのを仲間で分かち合えることの楽しさみたいなモノを伝えたいと思いました」。

七浜高校合唱部のライバルにあたる湯の川学院合唱部のヤンキー部長・権藤洋を演じたのはガレッジセールのゴリ。4歳の息子と2歳の娘がいる35歳が18歳役に挑戦したのも本作の見どころ。「オファーをいただいた時に、“ああ、日活さん疲れてるのかな、おかしくなったのかな”って一瞬思いました(笑)。現場に行きましたら、こういう格好してほしいということで、このようなヅラと、髭をつけられ、大の大人がいっぱい僕の前に集まって、“見える、見える。高校生に見える”と言うので、“へーそうなんだ”と鏡見ましたら、ライオネル・リッチーにしか見えませんでした(笑)。自分では一生懸命演じたつもりなので、あとは作品を観て厳しい判断を下してください」とキャラクターについて説明。ちなみに監督によると、「スタイリストさんにサミュエル・L・ジャクソンみたいにしてくださいとお願いしたんですが、ライオネル・リッチーになっちゃった」そうだ。

今年の7月21日から8月23日という猛暑の中での撮影だったようだが、それよりも熱かったのが「その後の編集作業」と語る監督。「日活の佐藤社長が編集途中のものをご覧になって、“非常に面白い! これはいい。ただちょっと長いから切ってくれ”と。いわゆる映画会社と監督のバトルになったわけです。確かにちょっと切らなきゃいけないとは思ったんですが、もったいなくて切れないんです。そこで“このシーンは切りましょうか”と言ったら“そこは切れないだろう! それは映画の心だろう!”と言われまして。この人、いい人なんだなと(笑)。夏帆ちゃんはじめ七浜高校の合唱部の6人がエノケン、榎本健一さんと『私の青空』を一緒に歌うというシーンなんです。ストーリー上、何の関係もないので確かに切っても差し障りないんですが、ものすごく思い入れのあったシーンで、これが生き残ることができたというのが、この夏以上に熱いバトルだったかな(笑)」と、熱き思い入れを語ってくれた。

「みんなで合唱で歌うということが、こんなに面白いものだということを、この映画を通して全国の、もしかしたら世界中のみなさんに伝えることができればと思って、そこに集中して作りました」と田中監督が語る『うた魂(たま)』は2008年春休みよりシネクイント、シネ・リーブル池袋ほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》

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