【東京国際映画祭レポートvol.04】中井貴一、プロデュース業にはもう懲りた?

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『鳳凰 わが愛』舞台挨拶にて(左から)ジヌ・チェヌ監督、中井貴一、ミャオ・プゥ、勝木ゆかり、グォ・タォ
  • 『鳳凰 わが愛』舞台挨拶にて(左から)ジヌ・チェヌ監督、中井貴一、ミャオ・プゥ、勝木ゆかり、グォ・タォ
  • 『鳳凰 わが愛』舞台挨拶 中井貴一
  • 『鳳凰 わが愛』舞台挨拶 ミャオ・プゥ
1920年代の中国を舞台に、刑務所で出会った男女の30年に渡る愛を描いた『鳳凰 わが愛』。『ヘブン・アンド・アース』に続いて中国合作作品への出演となる中井貴一主演の本作が今年の東京国際映画祭のオープニング・ナイトの上映作品として選ばれ、中井さんを始め、共演のミャオ・プゥ、グォ・タォ、ジヌ・チェヌ監督に加え、音楽を担当したS.E.N.S.の勝木ゆかりが舞台挨拶を行い、満席の場内から拍手で迎えられた。

「去年のちょうどこの時期、中国で撮影をしていました。今回は俳優としてだけではなくプロデューサーとしても参加させていただいて、こうして映画祭のオープニングナイトを飾れること、こうしてみなさんに観ていただける状態に持って来れたということで胸がいっぱいです。ゆっくり楽しんでいただければ幸いです」と挨拶をした中井さん。本人が言うとおり、本作で初めてプロデューサー業に進出している。日本では11月3日(土)に公開を迎えるが、今回のプロデューサー業については、「クセにはなりませんね」と笑った。「基本的に俳優とか監督はワガママじゃなければならないんです。ところがプロデューサーというのはそのワガママな者同士をうまくをなだるのが仕事なんです。僕は、その役者としてのワガママな部分とプロデューサーとしてなだめる部分を一人でやらなきゃいけませんでした。毎日がその葛藤なんです。役者としては“こんなところで芝居なんてできるか! 無理じゃないか!”と思うんですけど、どこかで“予算どうするんだよ。お前がそういうこと言ってどうするんだよ”って(笑)。まるで一人漫才みたいな状態が毎日続くので、もうプレイング・マネージャーみたいなことは、もう無理です」。

中井さんが言う、もう一方のワガママ者であるジヌ・チェヌ監督は「この映画は去年の一番寒い時期に撮りました。ですので寒いシーンばかりですが、この映画がみなさんに温かい気持ちを届けてくれることを願います」とニッコリ。本作は実話を元にしているのだが、実際には中国人の男女の話。それなのに主人公の男性を日本人である中井さんにオファーした理由をこう語る。「確かに、実話を元にしていますが、内容は人間の生命力、そして温かい心や愛を描いています。そうしたものに国境はないと思うんです。また、日本と中国というたくさんの共通する文化を持っている、国同士の合作として作られていますから、中井さんにお願いしました」。

中井さん演じるリュウ・ランと運命の出逢いを果たす女性を演じたミャオさん。「東京国際映画祭に参加することができて、本当に光栄です。今は、とにかくみなさんにこの映画を気に入っていただきたいとしか申し上げられません」とコメント。中国の俳優はテレビ出演、映画出演を同時進行で行うが、ミャオさんは全てを断って、本作に参加したという。「本作のストーリーが本当に気に入ったからです。それにジヌ・チェヌ監督、中井さん、グォ・タォさんなど、まるで夢のような組み合わせでの撮影でしたから、全身全霊で打ち込みたかったんです」と、その理由を語ってくれた。

共演のグォさんは本作の質の高さを絶賛した。「今の中国ではいわゆる大作がとても人気が高く、こうした文芸作品を作るというのはとても大変なこなんとです。ですが今回はこうした、ジヌ・チェヌ監督と中井貴一さんという国際的な組み合わせで映画を撮ることができました。もしみなさんがこの映画を観たら、僕が一体どの役なんだろうと思われるかもしれませんが、それでも構いません。みなさんがその役を気に入ってくださればそれでいいんです」。グォさんがどんな役を演じているかは、映画を観てのお楽しみだ。

音楽を担当したS.E.N.S.の勝木さんはこれまでにも『悲情城市』や「あすなろ白書」など、数多くの映画・TV音楽を手がけている。「今回は中井さんとミャオさんが演じられる2人の出口のない切ない気持ちをそのまま音楽で表現しました。日本語という壁がないインストゥルメンタルですから、これからも国も年齢も超えて、世界に発信していきたいと思っています」と今回の音楽について、そして今後の活動についても合わせて語ってくれた。

『鳳凰 わが愛』は11月3日(土・祝)より恵比寿ガーデンシネマほか全国にて公開される。

「東京国際映画祭特集」
http://blog.cinemacafe.net/tiff2007/
《text:cinemacafe.net》

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