パンチパーマ阿部寛登場! 中谷美紀にあの“松子”以上の不幸が? 『自虐の詩』公開

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『自虐の詩』初日の舞台挨拶に登壇したキャスト陣と堤幸彦監督
  • 『自虐の詩』初日の舞台挨拶に登壇したキャスト陣と堤幸彦監督
  • 似合いすぎるパンチパーマで登場の阿部寛
  • 一見不幸な役柄を演じながらも「幸せ」という言葉を連発した中谷美紀
全ての人間の不幸をその身に背負っているかのような辛い人生を送ってきた幸江と、彼女が愛してやまない、無口で酒飲みでバイオレンスな内縁の夫・イサオ。大阪の下町を舞台に、一見どん底に見えて実は愛と人間味にあふれた2人のドラマを描いた『自虐の詩』。本作が10月27日(土)に公開を迎え、公開劇場では俳優陣、監督が顔を揃えて舞台挨拶が行われた。

大歓声に迎えられ、中谷美紀、西田敏行、カルーセル麻紀、遠藤憲一、堤幸彦監督が登壇。勢揃い…のはずが一人足りない。肝心のイサオ役のあの人の姿が見えない。この事態に西田さんが「ちょっと待って、ちょっと待って! ひょろっとした奴がいるはずでしょ!」と自ら舞台裏まで出向いて阿部寛を連行。やっと現れた阿部さんの姿に観客はびっくり。なんと阿部さんは劇中のパンチパーマのかつらをかぶって登場してくれた。「歯を見せて笑いたいんですが、イメージが崩れるんで…」と口の端でニヤリ。なんでも「昨日の夜の10時40分ごろに突然、撮影で使ったパンチパーマのかつらで舞台挨拶することを決意し、あわてて取り寄せた」のだとか。それにしても阿部さんとパンチパーマ。生で見てみると似合い過ぎていて驚かされる。そして劇中で、このパーマと並ぶイサオの見どころと言えば、5回におよぶちゃぶ台返し。阿部さんは撮影をふり返り「原作に忠実に片足を上げて思い切ってやりました。5回とも1発OKで、自信を持ってます。これに関しては任せてください」と胸を張った。

幸江とイサオに負けず劣らず強い個性を放つのが、2人を取り巻く周囲の人々。まず、幸江に惚れるラーメン屋のマスターを演じた遠藤さんが「今回は誰も殺しませんし、殺されません。セックスもしません(笑)」と挨拶し会場の笑いを誘う。

カルーセルさんは「今回は衣裳はヒョウ柄、化粧はなしのスッピンで、全て大阪のおばちゃんです。50年来の友人に『なんか麻紀ちゃんに似てる汚い格好した素顔のおばちゃんが出てるけど、あれ麻紀ちゃんじゃないやろ?』って聞かれまして(笑)。『それワシやっ!!』」と怒りの告白。

西田さんは毎度のように(?)、様々なシーンでアドリブの演技を見せているというが、一番好きなセリフを尋ねられると「『貧乏くせぇ!』ですね。撮影で使ったアパートは昔、僕が住んでいた、西日が差して畳が変色した、本当に貧乏くさい部屋を思い出させてくれました」としみじみ。三者三様、どこか哀愁が漂ってきそうなコメントだが、この人たちが話すとなぜか明るい笑い話といった感じである。

そして、主演の中谷さんは「愛するイサオさんがパンチパーマで来てくださったのに、私は大事な大事なほくろを忘れてしまいました。申し訳ございません」と残念そう。“不幸の総合商社”といった様相の幸江を演じたが、中谷さん自身は幸江の内面について「毎日ちゃぶ台をひっくり返されながらも、ただ尽くすことが幸せな女性ですね。大きな幸せをどこかで求めていながらも、気づいたら『何だ、近くにあったんだ』という。私自身、幸せな気持ちでこの役を演じさせていただきました」と語る。劇中の食卓についても言及し、「幸江はささやかながらも食卓を大事にするんですね。食卓がいつも湯気にあふれていて温かいんです。このことも撮影の中で感じた幸せです」とふり返った。

メガホンを握った堤監督は「おれに撮れるのか? 大丈夫なのか? 『嫌われ松子』を超えられるのか? と不安だった」と語るが「現場で中谷さんの顔を見たら次々とアイディアが浮かんできた」のだとか。いたるところで見られる堤作品ならではの細かい仕掛けにも注目の『自虐の詩』は渋谷シネクイント、シネ・リーブル池袋ほか全国にて公開中。
《text:cinemacafe.net》

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