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「誰でも気持ちの上では非日常な部分がある」関めぐみ、チェーンソー男との闘いを語る

青春期に誰もが感じる焦燥感。大人から見れば、つまらないことで悩んでいるように見えても、本人たちにとってみれば、大きな大きな悩みなのだ。何となく毎日を過ごすことに嫌気がさし、そして自分の将来に対して持つ不安と苛立ち。そんな感情をリアルに、そして少しファンタジックに表現した小説「ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ」。謎のチェーンソー男と闘う日々を送る制服の美少女戦士、その少女にまとわりつく青年・山本陽介を描いた本作が映画化され、『ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ』として1月19日(土)より公開される。本作でその謎のチェーンソー男との闘いに挑み続ける雪崎絵理を演じた関さんに話を聞いた。

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『ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ』 関めぐみ photo: HIRAROCK
『ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ』 関めぐみ photo: HIRAROCK
  • 『ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ』 関めぐみ photo: HIRAROCK
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青春期に誰もが感じる焦燥感。大人から見れば、つまらないことで悩んでいるように見えても、本人たちにとってみれば、大きな大きな悩みなのだ。何となく毎日を過ごすことに嫌気がさし、そして自分の将来に対して持つ不安と苛立ち。そんな感情をリアルに、そして少しファンタジックに表現した小説「ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ」。謎のチェーンソー男と闘う日々を送る制服の美少女戦士、その少女にまとわりつく青年・山本陽介を描いた本作が映画化され、『ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ』として1月19日(土)より公開される。本作でその謎のチェーンソー男との闘いに挑み続ける雪崎絵理を演じた関さんに話を聞いた。

一番最初に脚本を読んだときの印象を「まず、非現実的ですよね」と話す。
「でも日常をベースにした陽介(市原隼人)の目線で見ているので、全てが非現実的なのではなく、いろんなメンタルバランスがあるんだな、と。陽介や絵理もそうですけど、10代のときって、どうしたらいいのか分からなくて、何かに対して必要以上にがんばったり、熱くなったりする人もいると思うんです。陽介だって、どうやったらかっこよく死ねるのか考えてるような男の子だし。確かにチェーンソーを持つ男が出てきて、その男と闘って、という設定だけ見ると非現実的すぎるけど、誰でも気持ちの面ではそういう非現実的な部分を持っているんじゃないかと思うんです」。

関さん演じる絵理は、毎晩チェーンソー男と闘うために、それこそ非現実的なアクションを駆使する。
「アクションは大変でした。撮影前にレッスンを受けました。この場所で、こうやって動くという画コンテ(画面のイメージをイラスト化したもの)が出来ていたので、スタントの方やアクション監督がパソコンで再現したものを見ながらやっていたんです。だから体力をつけるとか鍛えるとかいうよりも、その動きをどうやって見せるか、どうやったら見せられるのか、という練習をしました。それが思うように全部入ったので良かったです」。

もちろんワイヤーアクションがメインになった。
『笑う大天使(ミカエル)』でも少しやったことはあるんです。でも今回の場合は、自分自身の力も必要だったんですよ。私、高いところも、そこから落ちていくのも好きだからワイヤーは大好きです(笑)。ラチェットといって、空気が抜けると自分が飛んでいくような仕組みになっているんですけど、それが楽しくて、『もっと高く飛ばしてください』ってお願いしちゃったりとかして。そのラチェットを付けるために、ハーネスという器具を仕込むんですが、最初はスタッフの方が付けてくれていたんです。でも途中からは自分で付けられるようになりました。最後の方にはどれだけ早く付けられるかって自分だけのゲームみたいになってましたね(笑)。もう(アクションは)いつでもやれます!」。

前述の『笑う大天使(ミカエル)』もそうだが、関さんがこれまで演じてきたキャラクターは大人びていて、友達や周囲の人間を引っ張っていくようなリーダー的存在が多かったように思える。今回の絵理は、どちらかというと、周りから一歩離れて、一匹狼的な存在だ。
「どの役も自分が演じているから似ていないことはないと思います。絵理の場合は抱えているものがあって、それを乗り越えるために闘うことに必死で、それは羨ましいなと思います。でも私自身もいまの仕事ももちろんそうなんですが、一生懸命やろうという気持ちがあるので、たとえ絵理と私の目標が違っても、自分の中でやり遂げたいものとか、そういう芯があるところは共感できます。絵理は心を閉ざしているのではなく、すごくクールな女の子なんですよ」と自身が演じたキャラクターを分析する。

「彼女は人に左右されるのではなく、自分のことで必死になっているだけ。そのクールな部分や、強がってしまって嬉しいのに素直に嬉しいと言えないというか…そういう子だなと思っていたから、陽介の言動や行動に対して嬉しいとか楽しいとか思った瞬間に、絵理の心が動いたり、表情が変わる。そういうシーンが、何回かあったのが嬉しくて、そこを大事にして演じました。その抱えているものとか、普段は何も感じないのに、悲しい出来事が起こっただけで何もかもイヤに思えたりすること、つまり自分のテンションによって、良く思えたり悪く感じたり…。人間って、動くから悩んだりすると思うんです。だから、自分が演じるキャラクターと、どこが似ているとか似てないとかはあまり考えなくて。どんな役であっても、自分が演じていて、自分の声になるからそこは一緒なんだと思うんです」。

(photo:HIRAROCK)
《シネマカフェ編集部》

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