麻生久美子「出演の決め手はズバリ、ジャリリさんが好きだから!」新作でイラン人に

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『ハーフェズ ペルシャの詩(うた)』麻生久美子 photo:HIRAROCK
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その独特の雰囲気で多くのファンを持つアボルファズル・ジャリリ監督。監督の最新作『ハーフェズ ペルシャの詩』は、コーランを諳んじている者だけが授けられる称号“ハーフェズ”を与えられた青年・シャムセディンが主人公。彼は宗教指導者の娘・ナバートと恋に落ち、聖職者として禁じられている詩を詠んでしまったために称号を剥奪、そして追放されてしまう。それでもナバートを想い、またナバートもシャムサディンを想う美しいラブストーリーだ。本作で外国育ちのナバートを演じたのが、大人気TVドラマ「時効警察」で新たなファン層を掴み、映画『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』などの公開を控えている麻生久美子だ。

日本でも多くの映画に出演している麻生さん。本作が初めての海外作品となる。
「日本と大きく違うのは、監督がほとんど一人でやってしまう方だということです。というか、やってしまうんです! 美術と監督とカメラと照明も全部ご自身でなさるんですけど、すごく楽しそうにしてらして。だから監督以外のスタッフの方たちは自由気ままに動いてるんです。私も『こういう現場なんだ。自由で楽しい』って思って昼寝したりなんかして(笑)」。

ジャリリ監督作品にはちゃんとした台本がない。しかもイラン人女性を演じるということで、かなりプレッシャーがあったかと思いきや、少々意外な答えが返ってきた。
「確かに、日本人でも日系人でもないので、どういう気持ちでいたらいいんだろうってすごく悩みました。イラン人の役と聞いてはいたのですが、文化も生活習慣も全てが違うし、あまりにも知らないことが多すぎて。でも撮影に入る前に、監督が『イランとチベットのハーフっていうことにしよう』とおっしゃって。日本人とチベット人の顔ってすごい似ているから、『ああ! なるほど』と。とりあえず顔的にはクリア(笑)。しかも、チベットから来るっていう設定になると、イランのことをあまり知らなくても大丈夫かなって。でも、チベットとのハーフだったらチベットに行って、何か掴んできた方がいいのかもと思ったんですけど、監督に『いや、必要ない』とあっさりと言われてしまいました。そんな感じだから怖かったのは、最初だけだったんですよ。人間だったらもう何人でもいいやって(笑)。そんな気分でした」。

ニコニコと自然体で語ってくれる麻生さん。撮影中もいまと同じような雰囲気だったようだ。
「こういう話ですよ、という台本をいただいていたので、撮影の途中までは話の流れを考えて“こうなったら、こうなるだろう”と予測しながら演じていたんです。でも、あまりにも変わってしまうんですよ。いつの間にか私が知らないシーンがどんどん出てくるので、“もういいや”って(笑)。きっと監督の頭の中で出来上がっているんだろうと思ったんです。監督は役者にいろいろ教えるのがあまり好きじゃないみたいだったので、私も無理に聞きませんでしたし、撮影前にちゃんとシーンの説明だけはしてくださったので、それを聞いてその場で演じて、後はどうなるかは映画が出来てみないとわからないっていう感じでした。だから(演技的に)繋げようという意識がなくなりました。自分の中で、ナバートはこういう子っていう、一つ例をあげると、“好奇心旺盛”というキーワードがあったので、そこだけ気を付けました。あとは、イスラム教のことも、一応は勉強はしていきました。すぐに理解できるほど単純なものではないんですが、詳しくなくても少し分かっているだけでも違うだろうと思って」。

麻生さんが身にまとうイランの民族衣装も印象深い。その衣裳も演じる上で大いに助けになった。
「イランの南の方のチャーバハールっていう街があって、そこの人たちが着ている衣裳なんです。映画の中でメイドを演じた方がそこの出身で、私が着ている衣裳は全部その人にお借りしたんです。とにかく色も刺繍も全部きれいで、パンツの幅が広くて着心地が良くて。でも日本であの衣裳を着るとすごい暑いんですよ。中がベタベタして。やっぱり気候に合った服なんですね。それから衣裳とお揃いのストールがあったじゃないですか? あれを巻くと現地の人間になった気分になりました。いつもと違うところってストールなんです。頭に布をかぶるって日本ではないことですから、巻きなおす仕草も含め、イラン人になれた気分になりました」。

最後に聞いてみよう。ズバリ、なぜこの作品に出演したいと思ったのだろうか?
「ズバリは本当に、ジャリリさんの作品だからですね。ジャリリさんの作品が好きだからじゃなくて、ジャリリさん本人が好きだから。とっても面白い方なんですよ。日本にいらしたときに私に会いたいと言ってくださって、それから来日なさるたびに一緒にご飯を食べたりしてたんですけど、もうジャリリさん自体が面白いんです(笑)。人柄に惹かれたんですね。一緒に映画をやりたいと言われたときは、本当に嬉しかった。ジャリリさんだからやる。決め手はそこですね。本当に素晴らしい作品に出演させていただいて感謝してます」。

《photo:Hirarock》

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