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『アドリブ・ナイト』のハン・ヒョジュ「感情が爆発した後の平穏さを感じてほしい」

街中で突然2人連れ男性に声をかけられた女性。10年前から行方不明の“ミョンウン”と間違えられたのだ。しかしその2人は人違いだと分かると、“ミョンウンの代わりにその父親の最期に立ち会ってほしい”と言い出す──。日本の人気作家・平安寿子の同名短編小説を映画化した『アドリブ・ナイト』で、見知らぬ男性の臨終に立ち会うことになった女性を演じたハン・ヒョジュに話を聞いた。

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『アドリブ・ナイト』 ハン・ヒョジュ
『アドリブ・ナイト』 ハン・ヒョジュ
  • 『アドリブ・ナイト』 ハン・ヒョジュ
  • 『アドリブ・ナイト』 (C)- 2006KBS N,Ad Lib Night Production.All rights reserved.
  • 『アドリブ・ナイト』 ハン・ヒョジュ
街中で突然2人連れ男性に声をかけられた女性。10年前から行方不明の“ミョンウン”と間違えられたのだ。しかしその2人は人違いだと分かると、“ミョンウンの代わりにその父親の最期に立ち会ってほしい”と言い出す──。日本の人気作家・平安寿子の同名短編小説を映画化した『アドリブ・ナイト』で、見知らぬ男性の臨終に立ち会うことになった女性を演じたハン・ヒョジュに話を聞いた。

本作の監督はイ・ユンギ。前作の『チャーミング・ガール』で若い女性の等身大の日常を繊細に描き、高い評価を得ている。
「イ・ユンギ監督の『チャーミング・ガール』や『ラブ・トーク』などの作品が好きだったんです。その監督から『アドリブ・ナイト』の依頼が来たときには、どういう作品になるんだろうと思いました。脚本を読んで、良い作品になるんじゃないかと思って出演することにしました」。

その脚本を読んだときに「主人公の女性に対して哀れみを覚えた」と言う。
「全体的に、ちょっと奇妙な雰囲気を感じたんです。そして、哀れみという感情がある意味、魅力的だと思いました。このボギョンという主人公の女性は孤独で寂しい感じですよね。その心理状態を理解して把握しなければならない。例えば彼女が母親と電話で話すシーンでは“なんで、そういう言い方しかできないの? ましてや母親の誕生日なのに、もっと優しい言葉はかけられないのかな”と思いましたし。でもその寂しそうな感じが、少し自分と似ているような気もしたんです」。

確かに、ボギョンという女性は、訳の分からないことに巻き込まれているにもかかわらず、感情が表に出ず、何を考えているのか分かりにくい。
「撮影当時は、私自身も自分のことをあまり出したくない、心の内を話したくない、という状況だったので、余計に自分に似ていると感じたんだと思います。だから撮影中も“演じる”というよりは、ドキュメンタリーを撮っているような気がして、自然体で、どこか日常的な雰囲気の中で撮影が進んでいったんです。私はどちらかと言うと、自分が演じる役に影響されてしまう方ですし」。

目の前で話をしているハン・ヒョジュは、確かに落ち着いた雰囲気で静かに話をする。例えばほかの作品で、明るく元気なキャラクターを演じた場合は…?
「撮影が終わっても明るく元気な感じになっていると思います。でもこれまでは幸せなキャラクターを演じることがあまりなかったんです。これからは私もちょっとは幸せになりたいなと(笑)。幸せで明るく元気なキャラクターを演じてみたいですね」。

ほかのどんな映画とも違う独特なテンポでストーリーが進む本作。“死”という重いシチュエーションでありながら、どこか可笑しく、何かがずれている感じがするのだ。
「この映画の長所は、観客にたくさんのことを考えさせるというところにあると思います。観る人それぞれに感じることは違うと思いますが、いろんな人の生きざまを通して、慰めや癒しを感じる映画だと思うんです。私が演じたボギョンが感情を爆発させてしまうシーンがあるのですが、その後に流れる平穏さや静けさ、安らぎ、そういうものを感じてもらえたら嬉しいです」。

「明るいキャラクターを演じたい」と言うハン・ヒョジュの次回作は『走れ自転車』(原題)という青春映画だそうだ。
「撮影はもう終わっていて、3月か4月くらいに韓国で公開される予定です。20歳の女性の初恋とか、女性として成長する過程を描いている作品で、『アドリブ・ナイト』とは違った明るい私を観ていただけると思います」。

ほかにもイ・ジュンギ共演の「イルチメ」(原題)というドラマ出演も控えている。今後ますます活躍の場が広がりそうなハン・ヒョジュをチェックしておいた方がいい。
《シネマカフェ編集部》

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