柳楽優弥『包帯クラブ』で変身「役作りで真冬に短パンとTシャツで弾き語ってました」

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『包帯クラブ』 柳楽優弥  photo:Yoshio Kumagai
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  • 『包帯クラブ』DVD
2004年、映画初出演作『誰も知らない』で史上最年少14歳でカンヌ国際映画祭の最優秀男優賞を受賞し、その後も『星になった少年 Shining Boy & Little Randy』、『シュガー&スパイス 風味絶佳』など話題作でその存在感を示してきた柳楽優弥。そんな彼が2007年、新たに挑戦したのが、天童荒太の同名小説を映画化した『包帯クラブ』における主人公・ディノこと井出埜辰耶役。これまでのどの作品でも、少しおとなしげな少年の役を演じてきた彼が、本作ではそのイメージを一新するような、はじけたキャラクターを演じきった。“新境地を開いた”と評される今回の役柄について改めて柳楽さんに話を聞いた。

「裏切れる」——。これが最初に本作の台本を読んだときの柳楽さんの感想だった。
「以前とは違うキャラクターを演じたいという気持ちはずっとありました。それまで演じてきたキャラクターは、実際の僕の生活環境とはあまりにも違っていて、やりづらさを感じることがあり、悩んでもいました。オファーをいただいて台本を読んで、これまでの自分のイメージを打ち壊せるな、と思いました」。

演じてみて「やりやすかった」と言うが、実際の柳楽さんは性格的にディノと近いのだろうか?
「決して普段の性格がディノと似ているわけではないです。例えば、僕はわりと人見知りしてしまうんですけど、ディノは全くないですから。僕自身は、あんなテンションにはなれないですよ。初めての人に『ようっ!』とかいきなり言えませんから(笑)。でも、考え方や行動に共感する部分が多かったですね。やろうと決めたらすぐにやってしまう、本能で動いてしまうところなんかは特に共感を覚えました」。

実際の役作りの過程では、前作『シュガー&スパイス』での経験が役に立った。
「前回の現場で中江監督にしごかれて、意識がかなり変わりました。最初の頃は、俳優という仕事が何かも分からずに、なめていたと思います。役について自分から提案することもこれまではありませんでしたが、最近は芝居を追及するようになりました。小さなことなんですが、台本を読みながらシーンをきっちりとイメージする…それこそイスが置いてある位置までしっかりとイメージするようになりました。それから、自分からディノになりきろうと、ギターのストラップをガムテープで作って、真冬に短パンとTシャツで弾き語りしてみたりしたんです」。

撮影については「順撮り(台本の順番通りに撮影を進めていくこと)だったので、クライマックスに向けて徐々に気持ちを高めていきました」とふり返ったが、苦労した部分を尋ねてみると…。
「泣くシーンです。その場で監督から“泣いて”と指示があったのですが、なかなか涙が出てこなくて…。最後の握手のシーンでも、出たことは出たんですが納得いかなくて。カメラマンさんが“もう一回やりたいならいまのうちだよ”と言ってくださったので“もう一度やらせてください。お願いします!”と言って、流した涙です」。

デビュー以来、いずれも強烈な個性を持った監督たちと仕事をしてきた柳楽さんだが、今回の堤監督も例外ではない。クランクイン前の合宿に、現場での編集など、初めて体験する“堤組”の撮影は、柳楽さんにこれまでとは違った感慨をもたらしてくれた。
「堤監督は、役作りでも現場でも、多くを役者に任せてくださる監督でした。これまで一緒に仕事をさせていただいた監督は、みなさん独特な方ばかりで(笑)、一番最初の是枝監督(『誰も知らない』)は脚本もなかったんですよ。是枝監督を超える独特なやり方はまだ経験したことはないです(笑)。ただ、これまでどちらかと言うと、役について細かく演出してくださる監督が多かったのに対して、堤監督はかなり役者に任せてくださいました。正直、そこにプレッシャーも感じましたけど、演じてみて、“やり遂げた”という達成感はありました」。

最後に柳楽さんに、今後挑戦してみたい役柄を尋ねてみた。
「いろんな役をやりたいという気持ちがあるんですけど、普段の生活では絶対体験できないような役に挑戦したいです」。

一体何をやらかそうというのか? 柳楽優弥のさらなる変身に期待したい。




『包帯クラブ』通常版
価格:3,990円(税込)

『包帯クラブ』プレミアム・エディション(初回生産限定)
価格:6,090円(税込)

発売元/販売元:ポニーキャニオン
発売日:2月15日(金)
備考:レンタルDVDは東映ビデオより


柳楽優弥オフィシャルホームページ
http://yuyayagira.jp
《photo:Yoshio Kumagai》

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