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シエナ・ミラーの宝物は、ヒース・レジャーのパジャマ

シエナ・ミラーが、2005年に『カサノバ』で共演した故ヒース・レジャーとの思い出をイギリスの「Telegraph Magazine」誌で語った。

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2005年にN.Y.で開催された『カサノバ』のプレミア。左からヒース・レジャー、シエナ・ミラー、ジェレミー・アイアンズ -(C) Splash/AFLO
2005年にN.Y.で開催された『カサノバ』のプレミア。左からヒース・レジャー、シエナ・ミラー、ジェレミー・アイアンズ -(C) Splash/AFLO
  • 2005年にN.Y.で開催された『カサノバ』のプレミア。左からヒース・レジャー、シエナ・ミラー、ジェレミー・アイアンズ -(C) Splash/AFLO
シエナ・ミラーが、2005年に『カサノバ』で共演した故ヒース・レジャーとの思い出をイギリスの「Telegraph Magazine」誌で語った。

映画のロケ地、ヴェネチアに滞在していたシエナは、撮影中のある晩、大雨の降る中を彼女の母親とヒースと3人で出かけた。「ヒースがサン・マルコ広場の真ん中で走り出したの。私たちは広場を走り回って、そのうち私が転んじゃったの。私たちが滞在先に戻る前にヒースのアパートに寄って、着替えとして乾いたパジャマを貸してくれたのよ」。

シエナはそのままパジャマを借りっぱなしにしていたが、昨年11月に彼が家に遊びに来たときに返した。「不眠症に悩んでいたから、このパジャマが助けになれば、と思った」そうだが、それから2か月後、ヒースは帰らぬ人となってしまった。

ヒースの死を知ったとき「もう、あの笑っちゃうようなパジャマを見ることもないのかと思うと、すごく悲しかった」と言う。そんなシエナのために、ヒースの父が息子の遺品からそのパジャマを探し出し、彼女に送ってくれた。いまでも彼女は思い出のパジャマにときどき袖を通しているのだろうか。



写真は2005年の12月にニューヨークで開催された『カサノバ』のプレミアでのヒース・レジャー(左)、シエナ・ミラーと共演のジェレミー・アイアンズ。

© Splash/AFLO
《冨永由紀》

好きな場所は映画館 冨永由紀

東京都生まれ。幼稚園の頃に映画館で「ロバと王女」やバスター・キートンを見て、映画が好きになり、学生時代に映画祭で通訳アルバイトをきっかけに映画雑誌編集部に入り、その後フリーランスでライター業に。雑誌やウェブ媒体で作品紹介、インタビュー、コラムを執筆。/ 執筆協力「日本映画作品大事典」三省堂 など。

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