ポン・ジュノが惚れ込んだ香川照之 でも本人は「引きこもりやらせるなら加瀬亮!」

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『TOKYO!』完成会見(左から)ポン・ジュノ監督、香川照之、蒼井優、藤谷文子、加瀬亮
  • 『TOKYO!』完成会見(左から)ポン・ジュノ監督、香川照之、蒼井優、藤谷文子、加瀬亮
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韓国・ソウルからポン・ジュノ、アメリカ・N.Y.からミシェル・ゴンドリー、そしてフランス・パリからはレオス・カラックス。3大都市から集まった3人の鬼才がそれぞれの“東京”を描くオムニバス作『TOKYO!』が遂に完成した。晩夏に迎える公開に先駆けて、「TOKYO!<シェイキング東京>」を手がけたポン・ジュノ監督が来日。7月2日(水)、監督を筆頭に香川照之、蒼井優、そしてゴンドリー監督作「TOKYO!<インテリア・デザイン>」より藤谷文子と加瀬亮が完成会見に出席した。

香川さん扮する引きこもりの男が10年ぶりに恋に落ちる少女を演じた蒼井さんは、ポン・ジュノ監督、香川さんとの初めての仕事を「夢のようでした」と語る。「大好きなポン・ジュノ監督と仕事できるということで、スタッフも全てを出し切りたいという思いで撮っている感じが伝わってきて、照明2時間待ちなどありましたが(笑)、映画を作る“熱”を久しぶりに強く感じた現場でした」と充実した表情でふり返った。監督曰く「多くの監督から嫉妬された」と言うほど、韓国映画界でも人気の高い蒼井さん。「実は一度、蒼井さんがアフレコで韓国に来たとき、多くの人が僕に『蒼井さんに会わせてくれ』と言ってきたんですよ。でも、大変だろうと思って、日程でうそをついて断ったんですよ(笑)」と蒼井さんの知らない、監督の奮闘劇も明かされた。

撮影の2か月間、家族と一緒に実際に東京・用賀に暮らしていたという監督は、“東京”を映画化した感想を「興味を抱きながらも声をかけられずにいた女子学生に、初めて声をかけられたような気持ち」と表現。作品について「電車の中の光景や、一人で食堂に入る人の姿など、東京ならではの独特な寂しさ。明らかに寂しそうに見えるのに、寂しくないふりをしている人々に興味を持ち、それを極端に表現しようとしたときに、引きこもりを主人公にしようと思った」と語った。

ポン・ジュノ監督から「引きこもりをやらせたら日本一」とのお墨付きであて書きをされた香川さんは「俺の中で“加瀬がいるだろ!”と一瞬思ったんですよ。でもどうやら同じ映画に出てると聞いて、じゃ俺が引きこもろうと」と役を引き受けた経緯を語った。これには加瀬さん、「香川さんは世界一の引きこもり」と笑顔で返した。「僕が世界中で一番会いたかった監督」とポン監督について語る香川さん。現場では「“いましかない”ということで、これまで監督の撮った映画の裏話を聞くのが先決で、芝居どころじゃなかった。撮影もジェットコースターに乗ってるような感覚で、本当に“たのしい”の4文字で表すしかない現場でした。いろんなエピソードがあるんですが、個別に取材して下さい」とすっかり監督と意気投合した様子を見せた。

司会者から「東京とはどんな場所?」という質問が全員に投げかけられると、キャストからは「風通しがよく刺激的な都市」(加瀬さん)「いろんな表情を持つ、隠れみの的な場所」(藤谷さん)、「好きなものや人がいる中で、深呼吸できる場所」(蒼井さん)「帰ってくるとホッとする“家”」(香川さん)。そして監督は「海外の都市というよりも親しみのある都市」と語った。

ゴンドリー組でカップルを演じた藤谷さんと加瀬さんは、監督不在をいいことに(?)、彼の突飛で奇妙な演出ぶりを次々と告白。和気あいあいのポン組を横目に「真逆かな(笑)。現場では、気づいたらずっとカメラが回っていて、何度も同じ芝居したり繰り返しているうちに、余分な緊張感が削ぎ落とされていくような不思議な感覚でした」と藤谷さんがふり返れば、加瀬さんも「ミシェル・ゴンドリー組はとにかく大変です…。カメラが回ってる最中に、その日思いついたアイディアが飛んできて、通訳さんが訳している間にまた次の指示が出るので、何をやってるんだか分からない状態でした」と苦笑した。それでも「憎めない、かわいらしい監督」と加瀬さんが語る監督像。藤谷さんと一致した意見によれば、2人の演じたキャラクターそのものが「ゴンドリー」らしいので、そこに注目して観るのも面白いかも?

『TOKYO!』は晩夏、シネマライズ、シネ・リーブル池袋にて、世界先行公開。
《text:cinemacafe.net》

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