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『SATC』を作るカリスマ パトリシア・フィールド&キング監督に聞く舞台裏

『セックス・アンド・ザ・シティ』(以下『SATC』)と聞いて、4人の主人公の次に思い浮かぶ顔といえば、この人だろう。TVシリーズから衣裳デザインを担当し、『SATC』を象徴するファッションの生みの親、パトリシア・フィールド。監督・脚本・製作を務めるマイケル・パトリック・キングとの貴重なツーショットが実現し、話を聞いた。

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『セックス・アンド・ザ・シティ』 マイケル・パトリック・キング監督&パトリシア・フィールド
『セックス・アンド・ザ・シティ』 マイケル・パトリック・キング監督&パトリシア・フィールド
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  • 『セックス・アンド・ザ・シティ』 パトリシア・フィールド
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『セックス・アンド・ザ・シティ』(以下『SATC』)と聞いて、4人の主人公の次に思い浮かぶ顔といえば、この人だろう。TVシリーズから衣裳デザインを担当し、『SATC』を象徴するファッションの生みの親、パトリシア・フィールド。監督・脚本・製作を務めるマイケル・パトリック・キングとの貴重なツーショットが実現し、話を聞いた。

『SATC』がこれほどの女性たちに愛されている秘密? 社会はいまだ女性に対して“こうでなきゃいけない”という、男性が定義した女性像を押し付けている。そんな中、4人のガールズが登場してきた。観客はまるで友達に会いに行くような感じで、『SATC』を観ているんだ」。そう話し始めたキング監督。パトリシアが付け加える。
『SATC』は女性たちを解放したわ。彼女たちの生活はとても現実的だけど、ハッピーで楽しい。彼女たちのように生きたい! コスモポリタンを飲んで、着飾って遊びに出かけて…そう思わせてくれたんだと思う。しかも、それはN.Y.だけのことじゃなくて、世界中でも同じ。ブラジルでも、東京でも、女性たちは同じことを言ってくれる。このような形で世界中の女性たちとつながることが出来たことは、本当に素晴らしいことだと思うわ」。

『SATC』で描かれるのは、リアルな女性たちの本音。だからこそ、男性たちには多少理解し難いところがあるのかもしれない。例えば映画の1シーン。キャリーはプロポーズされたときに、「婚約指輪より、大きなクローゼットが欲しい!」と言う。
「ファンならば知っていると思うけど、キャリーは過去にダイヤの指輪に対して苦い思い出がある(エイダンとのエピソード)。彼女はそういう伝統的なプロポーズじゃなくて、自分ならではの愛情表現を欲していたんだ。それが“大きなクローゼット”。ミスター・ビッグがそれに応えた、という点でも2人の関係の発展を示す重要なシーンだ。男性は論理的に物事を考えてしまいがちだから、なんであのスペースにクローゼットを作ることが出来たんだ? とか考えて余計に理解できないのかもしれないね(笑)」(キング監督)。

「正直、男性に『SATC』が理解できなくて当然。そもそも男性向けではないんだもの。でも女性たちはみんな理解できる。男性記者に散々な映画レビューも書かれたけど、全然気にしてなかった。『SATC』は“男性お断り!”のクラブみたいなものなのよ」(パトリシア)。

では男性であるキング監督は、『SATC』の世界をどう見ているのだろう?
「僕はもちろん理解しているつもりだよ(笑)。根本的に男性と女性は同じ感情を持つ生き物。ただ、女性はもっと言葉でダイナミックに気持ちを表現したがる。つまり、彼女たちにちゃんと耳を傾ければ、案外すぐ理解できるんだ。あと、僕は素晴らしいスタッフに恵まれているから。例えば、パトリシアがなぜキャリーの頭の上に青い鳥を乗せたのか、理解は出来ないけど、彼女が正しいということは分かるよ」。

「そして、私があの鳥を乗せた後に、マイケルがキャリーの『だって私はあの男のために頭の上に鳥まで乗せたのよ!』と嘆くセリフを書いてくれたのよ」と、パトリシア。こうやって2人のコラボレーションにより『SATC』が作られたのだ。
「そうそう、僕は絶対に、あの鳥を付けて男性にフラれたら、誰しもあの鳥のせいにすると思ったんだ。鳥を乗せなければよかった…って(笑)。パトリシアが何かして、僕が反応する。それがこの作品を作る面白さだよ」(キング監督)。

映画で描かれているのはドラマ終了から4年後のガールズ4人の生活だ。中でも注目を集めているのは、ついにウエディングドレスを着ることになったキャリー。彼女のその姿を楽しみにしていたファンも多いはずだ。パトリシアが選んだのは、ヴィヴィアン・ウエストウッドのプリンセス・ラインのドレス。候補はたくさんあったに違いないが、その決め手は?
「候補は20〜25着あったの。そこから3着に絞られたのだけど、最終的に選んだあのドレスは、いわゆる“お姫様”ドレス。キャリーの内側にある、お姫様願望を表しているのよ」(パトリシア)。

ほかにもとにかく見どころ満載の映画『セックス・アンド・ザ・シティ』。劇場にはぜひガールズに負けないお洒落をして出かけ、その世界を堪能したい。

『セックス・アンド・ザ・シティ』特集
http://www.cinemacafe.net/special/satc/index.html
《シネマカフェ編集部》

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