コメディ挑戦のジョディ・フォスター「誰もが人生のヒーローだと教えてくれる映画」

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『幸せの1ページ』 ジョディ・フォスター photo:Yoshio Kumagai
  • 『幸せの1ページ』 ジョディ・フォスター photo:Yoshio Kumagai
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『タクシードライバー』('76)の少女娼婦役で13歳にしてアカデミー賞ノミネートを果たし、その後、『告発の行方』('88)と『羊たちの沈黙』('90)で2度のアカデミー賞に輝くハリウッドのトップ女優、ジョディ・フォスター。誰もが認める素晴らしいキャリアの持ち主だが、意外にもコメディ作品との縁が薄いことに少し驚く。そんな彼女が「自分のコミカルな一面を見せたい!」と選んだのは、チャーミングなアドベンチャー・コメディ『幸せの1ページ』だった。

「出演を決めた一番の理由は、自分の子供に見せたいと思える作品だったから。私が子供の頃に出演した映画は見せているけれど、大人になってからのものは見せていなくて…子供たちと一緒に観に行ける作品をずっと探していたの。だからこの作品に出会ったときは本当に嬉しかったわ。でも、当初プロデューサーは、(コメディが)私のイメージと合わないと言って、なかなか話が進まなかった。相当な時間をかけて口説き落としたのよ! もちろん子供たちも気に入ってくれたわ。“観客が自分のママのことを笑っている”というのが、彼らにとっては嬉しかったみたい(笑)」。

確かに、ジョディ・フォスターと聞いて真っ先に思い浮かぶのは、何かに立ち向かう強いヒロイン像。だからこそ、対人恐怖症、外出恐怖症、極度の潔癖症という問題だらけの“ひきこもりのベストセラー作家・アレクサンドラ”役は、いい意味でこれまでのジョディのイメージを壊したと言える。また、アレクサンドラが南の島に住む少女・ニムを助けるために自分の殻を破って外へ踏み出す勇気は、大人へのメッセージでもあると言う。
「誰もが自分の人生のヒーローであるべき、というのがこの映画が示す人生訓だと思うの。私もそうだったけれど、若いときはつい自分以外の誰かに頼りたいと思ってしまう。でも自立することによって家族にも地球にも気を配ることができるし、そこからヒロイズム(勇敢さ)が生まれるのよ」。

ジョディが新境地を開いたように、主演のアビゲイル・ブレスリン、共演のジェラルド・バトラーも新たな魅力を披露している。マンハッタンで生まれ育った都会っ子のアビゲイルは、ニムを演じたことでビーチを走りまわるお転婆な女の子、大人顔負けのアクション女優に成長した。一方ジェラルドは、ニムの父親とアレクサンドラが作り出す想像上の冒険家、アレックス・ローバーの2役に挑んでいる。そして彼との共演も刺激的だったとジョディは笑う。
「ジェリーは『300[スリーハンドレッド]』('07)で演じたレオニダス王のマッチョでシリアスなイメージが強いけれど、本当はとっても面白い人なの! それから、この作品がとてもユニークだと思ったのは、私たちが過去に演じてきた役をジョークにしているという点ね。ジェリーの役はわざとマッチョ感を誇張しているし、(タフなイメージのある)私に関しては、虫も怖い外に出るのも怖いという設定──楽屋オチのような面白さがあるのよ」。

「フィジカル(肉体的な)なユーモアよりも、言葉で笑わせるユーモアが好き」だというジョディ。ファンとしては、この『幸せの1ページ』で見せてくれたようなコメディエンヌぶりを今後も期待せずにはいられないが、果たして彼女のプランは?
「そうね、私は自分がドラマティックな作品を選ぶ女優だと思っているの。だから必然的にそういった作品が多くなるでしょうね。作品選びで大切にしているのは、私自身を感動させる力を持っていること、そして監督が誰かということね。どんなに良い作品でも尊敬できない人とは仕事はできないものだから…尊敬できる監督というのが一番のポイントかもしれないわ」。

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