【ヴェネチアレポート12】ヴェネチアを制したのは、やっぱりミッキー・ローク!
6日夜、ヴェネチア国際映画祭はダーレン・アロノフスキー監督、ミッキー・ローク主演のアメリカ映画『ザ・レスラー (原題)』をグランプリである金獅子賞に選んだ。
最新ニュース
レポート
-
石原さとみ、7年越しの主演映画完成に感極まり涙浮かべる「一度は出演を断られたけど…」
-
9年愛に終止符。レイチェル・ワイズとダーレン・アロノフスキーが破局
-
≪配信開始≫チュ・ジフン×ハン・ヒョジュ豪華初共演「支配種」は世界必見のノンストップ・サスペンス【PR】
審査委員長のヴィム・ヴェンダースは発表時、タイトルを読み上げるより先に「この金獅子賞は、素晴らしい俳優の、胸が張り裂けんばかりの演技の賜物です」と語り、会場の視線は一斉にミッキーに投げかけられ、大喝采が巻き起こった。ヴェンダースはやや興奮気味に「ミッキー、壇上に来てくれ!」と叫び、ミッキー・ロークに最大級の賛辞を捧げつつ、肝心のタイトルと監督名を言い忘れそうになる一幕も。
ミッキーは「ダーレンには映画への強い愛がある。低予算でも妥協をせず、素晴らしい映画を作り上げた」と感謝を捧げた。
実は、これより先に発表された男優賞の最右翼だったミッキー・ロークだが、男優賞はやはり評価の高かった、イタリア映画『ジョヴァンナのパパ』(原題)のシルヴィオ・オルマンドに贈られた。ヴェネチア国際映画祭では、金獅子賞、銀獅子賞(監督賞)、男優賞、女優賞の主要4部門はそれぞれ別の作品に贈らねばならない規則がある。そのためヴェンダースら審査員団はミッキーへの敬意を込めて、『ザ・レスラー』を最高賞に選んだ。
下馬評が非常に高かった『崖の上のポニョ』など日本の3作品は、残念ながら主要賞受賞はならなかった。
主な受賞結果(全て原題)
金獅子賞:『ザ・レスラー』(アメリカ)
(監督:ダーレン・アロノフスキー)
銀獅子賞:『ペーパー・ソルジャー』(ロシア)
(監督:アレクセイ・ジャーマン・ジュニア)
男優賞:シルヴィオ・オルランド(『ジョヴァンナのパパ』/イタリア)
女優賞:ドミニク・ブラン(『別の人』/フランス)
(text/photo:Ayako Ishizu)
関連記事
- 【ハリウッドより愛をこめて】ミッキー・ローク、アカデミー賞で愛犬に勝利を捧げる?
- ミッキー・ロークの愛犬、18歳で大往生
- 靴フェチで空港職員を仰天させたミッキー・ローク
- 英国アカデミー賞発表。受賞結果は順当だが、授賞式は放送事故スレスレ?
- エヴァン・レイチェル・ウッド、ミッキー・ロークは「年上過ぎ」と恋のうわさに激怒
- 【ハリウッドより愛をこめて】ゴールデン・グローブはオスカーにどう影響する?
- 第66回ゴールデン・グローブ賞結果発表! ケイト・ウィンスレットが女優賞をW受賞
- 【ヴェネチアレポート11】ミッキー・ローク、『ザ・レスラー』で完全復活!
- 【ヴェネチアレポート10】『ポニョ』危うし! 日本映画に強力なライバルが出現!
- 【ヴェネチアレポート09】あの三巨匠だけじゃない! 世界で活躍する日本人俳優たち
- 【ヴェネチアレポート08】凛子「私にとっては金」『スカイ・クロラ』公式上映
- 【ヴェネチアレポート07】ナタリー・ポートマンがヴェネチアで念願の監督デビュー!
- マイホームパパと独身貴族がヴェネチア国際映画祭を盛り上げる!
- 【ヴェネチアレポート06】仏の大女優(の子供)も絶賛! でも大歓声に戸惑う巨匠
- 【ヴェネチアレポート05】世界のキタノの陰で『ギララ』タケ魔人にも歓声
- 【ヴェネチアレポート04】たけし、2度目の金獅子賞に向けて評価は上々
- 【ヴェネチアレポート03】朝から晩まで“キタノ・ばんざい”!
- 【ヴェネチアレポート02】好回答でマスコミの好奇心をかわすジョージのアニキぶり
- 【ヴェネチアレポート01】ブラピよりもジョージ! 会場前には数千人のファンが!
- 【ヴェネチア映画祭】いよいよ開幕! オープニングはブラピ&ジョージ×コーエン兄弟
- ブランジェリーナ、育児手当はやっぱり受け取らない?
- ブラピとジョージ・クルーニーが映画祭前のヴェネチアでチャリティ・イベントに参加
- ブラピ、クルーニー、アン・ハサウェイがヴェネチア国際映画祭に勢揃い
- オダジョー、3年連続ヴェネチア出品 宮崎駿に押井守、北野武ら巨匠にあの奇作も参戦