“次郎長”初心者でも問題なし! 愉快痛快時代劇 見応えたっぷりの『次郎長三国志』

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『次郎長三国志』 -(C) 2008「次郎長三国志」製作委員会
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  • 『次郎長三国志』
ヒーローものと言えばアメコミ原作が当たり前になってしまった現代の日本映画界だが、その流れを変えるべく、粋で格好いい時代劇のヒーローが久々にスクリーンに帰ってきた! 1950年代から1960年代にかけ、娯楽派&活劇系の巨匠と呼ばれたマキノ雅弘監督が手がけた人気シリーズ『次郎長三国志』でおなじみの“清水の次郎長”である。マキノ監督が世に送り出した『次郎長三国志』シリーズはトータル13作におよび(ほかの“次郎長もの”を含めると計27作!)、いまもなお日本映画史に燦然と輝く名作として語り継がれている。

その2008年版とも言える本作の監督に名乗り出たのは、俳優・津川雅彦。2年前に叔父・マキノ雅弘の“マキノ”姓を譲り受け“マキノ雅彦”として『寝ずの番』で監督デビューを飾り、今回は叔父の十八番に挑んだ。

清水の次郎長をはじめ森の石松、桶屋の鬼吉など次郎長一家の面々が繰り広げる義理と人情の物語はそのままに、マキノ雅彦監督がテーマに据えたのは、次郎長とお蝶の恋物語。見た目は二枚目だけれどそつのない次郎長を中井貴一が、次郎長に惚れ込む恋女房・お蝶を鈴木京香が演じ、男も女も惚れてしまう夫婦像をユーモアたっぷりに映し出している。もちろん、親分子分の絆やチャンバラ・シーンも散りばめられ、エンターテイメントとしても見応え十二分。

映画館で時代劇!? という多少の抵抗感は否めない時代ではあるが、チャンバラや義理人情を満喫できるのは日本人の特権。時代劇ってこんなに面白かったんだ、こんなに格好良かったんだ、こんなに泣けるんだ…と、時代劇の醍醐味がギュッと詰まった何とも贅沢な映画なのである。ちなみに「清水の次郎長って誰?」という“次郎長”初心者でも楽しめるのでご安心を。

《text:Rie Shintani》
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