【TIFFレポート08】監督・渡部篤郎誕生! コンペ出品『コトバのない冬』会見

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『コトバのない冬』記者会見にて渡部篤郎監督と高岡早紀
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映画やドラマ、舞台などでの俳優業のみならず、様々なプロデュース、ミュージック・クリップの演出など、幅広いフィールドで活躍している渡部篤郎。10月19日(日)に、彼が原案、監督を務めた『コトバのない冬』の舞台挨拶、記者会見が行われ、渡部監督と、主演の高岡早紀が登壇した。

本作は、企画から完成までかなり長い時間がかかった作品だと言うが、「いつからこのテーマで映画を撮りたいと思ったか、ハッキリと覚えてない」と笑った。自ら監督業に乗り出したことについては、「現場では監督、スタッフと役者の境界線ってほとんどないんです。僕自身は誰が監督をやっても良いと思っていて、そこからいろいろなアーティストが出てくれば良いなと思っているんです。今回の映画については、僕が監督することに大きな意味はなく、ただ、自分で思いついたテーマだったから自分で監督しただけなんです」と、謙虚なコメント。

そのテーマについては、自ら「大きなストーリーもなく、メッセージもない」とあっさり。「僕自身が、ストーリーでリードしてもらう作品よりも、観終わった後、自分の中でいろいろ感じられるような作品が好きで、そういう形の映画を作りたいと思いました。撮影しているときも編集しているときも本当に『これが伝えたい』というものは特になかったんですが、この映画を観て、何かを考えていただきたいというのが一番やりたかったことですね」と、むしろ強い思い入れを感じられた。

高岡さんの起用については、「素晴らしい女優さんだから」と語る。「高岡さんは芝居の空気感をいろいろなものにしてくれるというか、とにかく波動が素晴らしい女優さんなんです。作品のイメージにすぐ高岡さんが浮かんで、迷いなくお願いしました」そう。

これに答えるように高岡さんも「渡部さんとはかなり古くからの知り合いなので、渡部さんに『出てくれる?』と、言われたので『ぜひ出たいです』とお答えしました」と話した。

「国際映画祭に参加するのは初めてで、華やかな雰囲気で楽しい」と笑う高岡さん。「渡部監督は、俳優やスタッフみんなが心地良く過ごせるように現場で常に気を配ってらっしゃいました。良い環境で楽しく撮影することが出来ました」と、現場について語り、「“俺が監督だ!”ってなるような人だったら、ご一緒しなかったと思います。役者でも監督でも変わらない方ですが、演技している間に『スタート、カット』っておっしゃる場面は少し面白かったです」と“監督・渡部篤郎”を評した。

その後、渡部監督に脚本について、高岡さんを当て書きしたのかという質問が出た。「当て書きではないんですが、ルールが分からないし、何でも変化してしまう撮影でした。台本はあったんですが、やりながら変化していって、最後には当て書きになった、という感じです」と答えた渡部監督。ワンシーン、ワンカット、ワンテイク、NGなしという方法で撮影された本作。撮影したそのときのリアルな「時間」が刻み込まれている。将来が期待される監督、渡部篤郎が誕生した瞬間だった。

第21回東京国際映画祭特集
http://www.cinemacafe.net/fes/tiff2008/
《text:cinemacafe.net》

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