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34歳の若さでなぜ? 実力派俳優、ホアキン・フェニックスが突然の引退宣言

先月26日に亡くなったポール・ニューマンが設立したチャリティ団体「The Painted Turtle」主催の朗読イベントが27日、サンフランシスコで開催され、ジャック・ニコルソン、ジュリア・ロバーツ、トム・ハンクスら大物スターが朗読劇を披露したが、参加スターの1人、ホアキン・フェニックスがイベント終了後に俳優を引退するつもりだと告白した。

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朗読会に出席したホアキン・フェニックス(左)とケイシー・アフレック
朗読会に出席したホアキン・フェニックス(左)とケイシー・アフレック
  • 朗読会に出席したホアキン・フェニックス(左)とケイシー・アフレック
先月26日に亡くなったポール・ニューマンが設立したチャリティ団体「The Painted Turtle」主催の朗読イベントが27日、サンフランシスコで開催され、ジャック・ニコルソン、ジュリア・ロバーツ、トム・ハンクスら大物スターが朗読劇を披露したが、参加スターの1人、ホアキン・フェニックスがイベント終了後に俳優を引退するつもりだと告白した。

テレビ番組「Extra」の取材に応えてホアキンは「これが俳優としての最後の仕事になるよ」と突然告白。驚いたリポーターが「本気ですか?」と尋ねると、「ああ。いまは音楽をやってるんだ。(俳優の仕事は)やり尽くしたよ」と言い切った。

ホアキンは現在、イギリスのバンド、「ザ・シャーラタンズ」とレコーディング中だという。一昨年にアカデミー賞主演男優賞候補となった『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』でジョニー・キャッシュを演じて以来、音楽への傾倒を深めていったようだ。

重病に苦しむ子どもたちを励ます今回のイベントでホアキンと共に朗読をした義弟のケイシー・アフレック(妻がホアキンの妹で女優のサマー・フェニックス)も「彼は本気だよ。音楽をやってるんだ」と言い、ホアキンの代理人も問い合わせに対して「私もそのように聞いています」と答えた。

『グラディエーター』では助演男優賞にノミネートされ、34歳にして2度オスカー候補となる経験をした実力派俳優の早すぎる引退は残念。12月27日(土)より日本公開予定の『アンダーカヴァー』でも裏社会に生きる男を熱演している。気が変わったら、いつでも戻ってきてもらいたいものだ。



10月27日、ホアキン(左)とケイシーは、ほかの出席者たちと共に、アーネスト・ヘミングウェイの初期の自伝を戯曲にした「The World of Nick Adams」を朗読した。

© Reuters/AFLO
《冨永由紀》

好きな場所は映画館 冨永由紀

東京都生まれ。幼稚園の頃に映画館で「ロバと王女」やバスター・キートンを見て、映画が好きになり、学生時代に映画祭で通訳アルバイトをきっかけに映画雑誌編集部に入り、その後フリーランスでライター業に。雑誌やウェブ媒体で作品紹介、インタビュー、コラムを執筆。/ 執筆協力「日本映画作品大事典」三省堂 など。

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