塚本高史「親になって初めて気持ち分かった」 親子の絆描く『イエスタデイズ』

最新ニュース

『イエスタデイズ』舞台挨拶(左より)柳沢なな、和田聰宏、風吹ジュン、塚本高史、國村隼、原田夏希、窪田崇監督
  • 『イエスタデイズ』舞台挨拶(左より)柳沢なな、和田聰宏、風吹ジュン、塚本高史、國村隼、原田夏希、窪田崇監督
人気ミステリー作家・本多孝好のベストセラーを原作に、余命わずかの父親と将来に揺れる22歳の息子との間で紡がれる青春物語『イエスタデイズ』。長編映画初主演の塚本高史と國村隼が見事に、父子を演じきった本作が11月1日(土)に公開された。翌2日(日)、メイン館のシネマート新宿にて、塚本さんと國村さんはじめ、原田夏希、和田聰宏、風吹ジュン、柳沢なな、そして窪田崇監督の総勢7名が上映後の舞台挨拶に登壇した。

観客にはサプライズの舞台挨拶とあって、キャスト陣と監督が客席の間を通り抜けて登場すると、満席の場内からは黄色い声援が飛び交った。晴れの日を迎えた主人公・聡史役の塚本さんは「映画初主演の重みはないのですが、(舞台の)真ん中にいる自分に違和感を感じます。いつも“おかず”みたいな感じで来てたので不思議ですが、嬉しいかぎりです」と喜びの挨拶。本作で息の合った演技を見せた父親役の國村さんに対して、「26年間生きてきてあまり他人を尊敬したりすることがなかったのですが、慕われる人ってこういう人なんだなと、國村さんに出会って初めて“尊敬する”ということを経験しました。國村さんぐらいの年になったときに、いまの僕みたいな若者に『付いていきたい!』と思われるような役者になりたいです」と熱く語った。

聡史の父親・昭彦役の國村さんは、「みなさんの表情を見て、この映画の優しい感じが届いたんじゃないかなと思いました。僕たち出演者はこの映画の“産みの親”であり、“育ての親”はみなさんです。どうか大きく育ててやってください」と観客に呼びかけた。初共演の塚本さんについて尋ねると「人それぞれ役へのアプローチの仕方がありますが、何も話してないのに、初めて演じたとき、お互いのアプローチの方法が似ているなと思いました」と相通ずるものを明かした。

この日、登壇者全員には、本作のテーマ「親子の絆」について質問が投げかけられた。それぞれが親の顔を思い描く中で、昨年結婚し、いまでは一児の父の塚本さんは「自分が親になって初めて親の気持ちが分かりました」としみじみ。國村さんは「ふとした仕草が父親に似ていることがあって、そんなときは見えない親子の絆を感じる」と語った。

若き日の昭彦を演じた和田さんは、「30歳を越えて最近は、親を見ると愛おしく感じたりして、見えない何かで親子として繋がっているんだなと感じる」とコメント。続いて昭彦のかつての恋人・澪役の原田さんは「18歳での上京以来、親とは離れて暮らしていますが、会わなくてもお互い思いやったり心配したりするのが親子の絆なのかなと離れてみて初めて感じました」と思いを馳せた。

2人の言葉にうなずくのは、若き日の昭彦の妻・節子役の柳沢さん。「離れて暮らしている両親に久しぶりに会うと、なんだか小さく見えたりして、自然と守りたいという気持ちになるんです」とこちらも故郷にいる親への思いを語った。一方、現在の節子を演じた風吹さんは人生の先輩として、「親子の間には、言葉ではない、長く一緒にいることで見えてくる感情があります。この映画でも、例えば『親が育ててくれた自分』という見方をすると、生活のとても良いヒントになると思います」と観客に語りかけた。

さらに、窪田監督からは「今回、故郷の広島の劇場に行ったら、うちの親が来て『前売り券をあるだけください』と言ったらしく、ああ親だなと感じました」との感動のエピソードが明かされ、場内は映画の余韻とともに温かい空気に包まれた。そして最後には、映画のキーアイテムであるクリームソーダを手に一同乾杯し、和やかな雰囲気のまま舞台挨拶は幕を閉じた。

『イエスタデイズ』はシネマート新宿ほか全国にて公開中。
《text:cinemacafe.net》
今、あなたにオススメ
Recommended by

特集

page top