「同世代はもちろん、大人の人にも観てもらいたい」福田沙紀が『櫻の園』に込めた思い

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『櫻の園 -さくらのその-』 福田沙紀 photo:HIRAROCK
  • 『櫻の園 -さくらのその-』 福田沙紀 photo:HIRAROCK
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伝統を重んじる名門女子高に転入してきた女生徒・結城桃。ヴァイオリニストになる夢を捨てた桃だったが、閉鎖された教室でチェーホフの舞台「櫻の園」の台本を見つけたことをきっかけに、もう一度前へ進むことを決意する。吉田秋生の同名コミックを原作に、美しい桜並木の中で6人の少女たちが悩み、迷いながらも大人への一歩を踏み出していく過程を描いた『櫻の園 -さくらのその-』で桃を演じたのは、TVドラマ「だいすき!!」や「ライフ」で高い評価を得ている福田沙紀。来春には三池崇史監督の『ヤッターマン』の公開も控えている彼女にとって、本作は映画初主演作品となる。

──まずは最初に脚本を読んだときの感想を教えてください。

前作の映画(1990年の『櫻の園』)を観たあとに読んだのですが、きっと景色が良いんだろうな、どういう画ができるんだろうと楽しみになりました。特に大きな事件が起きるわけではないですし、そういった意味ではゆったりとした時間が過ぎていって、観ている方が例えば、“この頃の自分はどうだったかな”と思える作品になるだろうなと思いました。

──福田さんが演じられた結城桃は、一本筋が通っていて、周りがどう思おうが、自分が正しいと思ったことしかしない、という強いキャラクターですよね。

学校の校則とかにたてついたりするところはあまり似てないです。でも、今回は自分自身に近いテンションで演じることができました。

──キャラクターを作っていく上で何か準備されたことはありますか?

冒頭のバイオリンの練習はしたんですが、ほかは特にしてないんです。役作りっていう言葉が私のスタイルには合わないんですよね。役作りというよりも、設定としてこういう役というのがあるので、作るというよりも自然に自分の感覚で演じる感じです。撮影現場に行って、そこでこの役として自分がどう動きたいかを最優先させる感じなんです。(前作も監督した)中原(俊)監督も『これはリメイクではないし、新しい“櫻の園”を作る』とおっしゃっていたので、原作のマンガやチェーホフの『櫻の園』もあえて読まずに、前作を観て、映画の雰囲気や景色を感じました。

──劇中劇もありますが、福田さんご自身も舞台の経験がおありですよね?

はい。舞台はお客さんの人数だけ、それぞれの見方があるというか、生だっていう良さもあると思います。でも私は映像の方が好きなんです。舞台のような芝居よりは、ナチュラルな芝居の方が好きですね。例えば舞台だと表情では伝わりにくいですよね。でも映像だと伝わる。やっぱりたくさんの人に表情も含めて、いろんなもので伝えたいという気持ちがあります。

──本作が初主演作ですが、福田さんが本作に込めた思いを聞かせてください。

私と同世代の方で、この作品に共感する人はたくさんいらっしゃると思うんですけど、大人の方にも、“自分のときどうだったのかな”とか、“こういう年齢のときってこういう考え方をするのかな”とか感じてほしいと思っています。いまの年齢でも、大人になっても悩んだり、迷ったりして不安な気持ちは多分、消えないと思うんですよね。そういう意味では、いくつになっても、“みんなもそうなんだな”って、“また新しいことに動き出してみたいな”とか、そう思ってもらえるきっかけになればいいなと思っています。ですので、同世代の方はもちろんですけど、大人の世代の人たちにも観てもらいたいと思っています。

「この作品をやるんだったら、こういうことを伝えたい」、「一つ一つの作品で、そのスタッフとキャストでいろいろな良い作品を作り上げていきたい」──。本作に登場する結城桃のように、一本筋が通った強さを放っていた福田さん。天性の女優とも言うべき鋭い感覚で、今後もいろいろな顔を見せてくれるだろう。

《photo:Hirarock》

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