早くも海外で高評価? アート界の寵児・村上隆が映画進出「結論は20年後」

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『誰も死なない』完成記者会見。(前列左から)小西悠加、鈴木瑠華、和田瞳、(後列左から)しほの涼、Mr.監督、村上隆、前田希美
  • 『誰も死なない』完成記者会見。(前列左から)小西悠加、鈴木瑠華、和田瞳、(後列左から)しほの涼、Mr.監督、村上隆、前田希美
  • 『誰も死なない』記者会見にて 村上隆。
  • 『誰も死なない』記者会見にて 前田希美と和田瞳。
日本のアートシーンの第一人者として世界的にも高い評価を受けている村上隆が率いる「カイカイキキ」が映画界へ! 村上さんが製作総指揮を務め、彼の一番弟子として名高いMr.(ミスター)がメガホンを握り製作された『誰も死なない』の完成発表記者会見が11月10日(月)に開催された。会見には村上さんとMr.監督に加え、主演の前田希美、和田瞳、鈴木瑠華、小西悠加、しほの涼も出席し、作品や撮影について質疑応答が行われた。

「カイカイキキ」はこれまで、世界各国での個展の開催に、世界的なファッションデザイナーとのコラボレーション、若手アーティストの育成・プロデュースなどを積極的に行ってきた。今回の映画界への進出について村上さんは「2〜3年前からコツコツと製作し続けてきたものが、やっと30分ほどの短編作品として完成しました。アートという文化が根付きにくい日本にあって、映画という形で多くの観客に僕らのメッセージを伝えることが出来ればと考えています。真価を問われるという意味で緊張していますが、20年近く温めてきた、映画界を変えるという野心と希望が爆発するような楽しい気持ちでもあります」と熱く語った。また、製作方式や配給形態について村上さんは「従来の映画産業とリンクするつもりはありません!」とこれまでにない独自の路線で作品を製作、配給していくことを宣言。詳細は明らかにされなかったが「かつて、角川春樹さんが突然、映画製作に乗り出すことを宣言したのを、僕は子供ながらに非常に興味深く見ていました。我々の映画事業も同じように、ユニークな形で世に問うていきたいと思っています。作品の内容に関しても、興行収入に左右されることなく、ゆっくりとしたペースで15年、20年後に結論が出せればと考えています」と語った。

『誰も死なない』はポップな戦闘服とおもちゃの武器を手に、サバイバルゲームに興じる女子中学生たちの姿を描いたショートムービー。自ら出演もしているMr.監督は、劇中と同じ警察官の制服姿で登場し、作品について「この物語はN.Y.で着想を得ました。日本ではすでに“戦争”や“死”というものがリアリティを失っています。そこであえて戦争と死に着目した作品を、と考えたときにサバイバルゲームが浮かんできました。主人公が5人の女の子というのは、自分の中で最初から決めており、“泣きゲー(泣かせるゲーム)”のエッセンスを取り入れていきました」と語った。すでに本作はパリやN.Y.の個展で上映されており、観客からはかなり高い評価が得られたという。

5人の主人公に扮したキャスト陣はこの日、Mr.監督がデザインしたお揃いの制服を着て登場。前田さんが「私が演じた畑庭苺は、5人のリーダーであり、ムードメーカー的な存在です。結構、自分自身と似ている部分もあって楽しかったです。作品は“萌え”と“サバゲー(サバイバルゲーム)”がマッチしています!」と挨拶したのを始め、それぞれ「違う世界にいるみたいな不思議な感覚になる映画です」(和田さん)、「サバゲーは初めてで分からないことだらけでしたが、みんなと一緒に楽しく出来ました」(鈴木さん)、「戦闘服の色もそれぞれの個性に合わせていてとてもファッショナブルです!」(小西さん)、「いろんな視点で描かれていて面白いです」(しほのさん)とかわいくアピールしてくれた。

なお、この『誰も死なない』に加え、村上さん自身が監督を務める第2回、第3回プロデュース作品のプロジェクトもすでに始動しているとのこと。アート界の寵児が今後、どのような形でどのような映画を世に送り出していくのか、注目を集めそうだ。

『誰も死なない』は11月22日(土)より下北沢トリウッドにて、12月27日(土)より秋葉原UDXシアターにて公開。

『誰も死なない』公式サイト
http://nobodydies.jp/
《text:cinemacafe.net》
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