男装の美女・栗山千明「タイツ姿は自分でもイケてるなと思ってました(笑)」

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『GSワンダーランド』 栗山千明 photo:Shunichi Sato
  • 『GSワンダーランド』 栗山千明 photo:Shunichi Sato
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1960年代後半、日本中を席巻したグループ・サウンズ(GS)の一大ブーム。若者たちは熱に浮かされたように楽器を手に取り、次から次へとバンドが結成され、消えていった。そんなGSブームの喧騒の中で、憧れの日劇のステージに立つことを夢見る若者たちの青春を描いたのが『GSワンダーランド』である。歌手を目指して上京したものの、大人たちの思惑によって男装させられ、バンド「タイツメン」のキーボード“ミック”としてデビューさせられることになる主人公・大野ミクを演じた栗山千明に話を聞いた。

「水嶋くんたちは私の中で“タイツメン”。普通の格好していると気持ち悪い(笑)」

40年前のGSブームについて「何となく聞いたことがあるな、というぐらいで、その音楽自体がどんなものなのか全く知らなかった」と言う栗山さん。そもそもメガホンを取った本田隆一監督さえも生まれる以前のムーブメントであり、当然と言えば当然である。そんな栗山さんの目にミクという主人公はどのように映ったのだろうか?
「ミクのことは素直に『かっけーなぁ!』と(笑)。夢に対してすごく熱い思いを持っている。口数は多くないし、協調性もないんだけど、いざバンドに入ってみんなと打ち解けるとすごく仲間に優しい。あからさまにではなく、恥ずかしそうにしながらもすごくバンドを大切に思ってるところは素敵ですね」。

役作りに関しては、監督から当時のバンドのCDや資料をどっさりと渡されたのだとか。
「監督の頭の中でかなり明確なイメージが出来上がっていて、当時の雑誌の切り抜きなどを見せていただいたことでビジュアルは固まりましたね。演技の部分に関しては、前半部分では監督に『もっとやさぐれて!』と何度も言われて、自分でもすごく意識するところがあったんですが、後半に関しては何も考えずに演じられたというか…。ミクは最初、夢を背負って知らない土地に来たばかりで、強がって自分をガードしているようなところがありますが、徐々に仲間との交流を経て“ミック”から本来のミクに戻っていくんです。演じながらミクが自然と成長していくのを感じていました」。

当然ながら劇中でのファッションは60年代のもの。男装にタイツなど様々な姿を見せてくれるが衣裳に関して「びっくりする部分も多かった」と笑う。
「女の子の60年代ファッションについては何となくイメージできるんですけど、今回は男の子に扮するということで最初はイメージが浮かばなかったです。デニムにGジャン合わせたりとか、いまでは考えられない組み合わせや柄でしたね。タイツ姿に関しては覚悟はしてましたが、意外とみんなに似合うと言ってもらえて調子に乗ってました。『結構イケるじゃん!』て(笑)。私よりも男の子たちの方が抵抗あったでしょうね。私の中ではみんなのイメージって(バンドの)“タイツメン”なんですよ。だから撮影後にTVや雑誌で水嶋(ヒロ)くん、石田(卓也)くん、浅利(陽介)くんが普通の格好してるのを見ると気持ち悪くて仕方ないんです。『みんな、本来こっち(タイツ)でしょ! 何してるの?』って感じで(笑)」。

「人を笑わせることの難しさを感じたからこそ、あえて挑戦したい」

モデルから女優へと転身後、『死国』や初主演作の『下弦の月 ラスト・クォーター』などで見せた透明感のある美しい佇まいから“クール・ビューティ”と称されることも多い栗山さん。一方で、本作のようなコミカルな役柄にも次々と挑戦している。作品ごとに全く違う役柄を演じることについてこう語る。
「“クール・ビューティ”とおっしゃっていただけるのはすごく嬉しいですね。と言うのは私自身の理想であり、そうありたいと思ってお芝居していたので、そこを評価してもらえるのは素直にありがたいです。ただ、まだ20代ですので、“これ”という風に役柄を固めずに新しいものにどんどんチャレンジしたいという気持ちがあります。そういう意味で、私は役に恵まれていると思うんです。以前、『髪を短くすることはないんですか?』と尋ねられて、好きなバンドの影響もあって『出来るなら坊主にしてみたいです!』って言っていたら、ちょうど舞台のオファーが来て坊主頭の役を演じることになったり。今回の役も、小さい頃から男の子への憧れがすごくあって、『中性的な役を演じてみたい』と言っていたんです。コメディタッチの作品は、元々すごく好きというわけではなかったんですが、『木更津キャッツアイ』以降、いくつか出演させていただいて、人を笑わせることの難しさを実感しました。難しいからこそ、あえてそこに挑戦していきたいな、と思っています」。

息を呑むような美しさと心の底から人を笑わせられるコミカルさを兼ね備えた24歳が、これからどのようにはばたいていくのか——。ぜひとも注目したい。

《photo:Shunichi Sato》

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