「大がかりな撮影で毎日充実感と達成感があった」“生存者”伊藤英明『252』を語る

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『252 生存者あり』 伊藤英明 photo:Yoshio Kumagai
  • 『252 生存者あり』 伊藤英明 photo:Yoshio Kumagai
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巨大台風の直撃で地下に閉じこめられてしまった元ハイパーレスキュー隊の祐司。持てるレスキューの知識と体力を総動員して救助を待つ祐司と、彼を救助しようと地上でレスキュー隊として活動する祐司の兄・静馬。スペクタクルな映像と人間ドラマで観る者を惹きつける『252 生存者あり』が12月6日(土)より公開される。主人公の祐司を演じた伊藤英明に話を聞いた。

「10枚の紙からこんな大きなものになったのは夢みたい」

本作は伊藤さんが出演した『海猿』シリーズの原案者である小森陽一が、伊藤さんを想定して10枚くらいにまとめたプロットから始まっている。日本映画としてはおそらく最も大きなスケールのディザスタームービーだろう。
「とにかくセットがリアルだったし、撮影が大がかりだったので、毎日充実感と達成感があったし、興奮しながら撮影してました。毎日が本当に楽しかったですね」。

劇中とは180度違う、穏やかな表情でこう話すが「まだ客観的には観られない」そうだ。
「(客観的に観られるのは)公開されてからですね。どの作品もそうなんですけど、役を掘り下げていって、思いっきりその役にぶつかっていったとしても、“もうちょっとこうすれば良かった”とか“ああすれば良かったんじゃないか”とか残るんです。だから、まだ実感がわかないんですよね。とにかく、10枚の紙からこんな大きなものになったな、っていう夢みたいですね。本当にいろんな人に感謝しなければと思っています」。

「毎日が楽しかった」とはいえ、やはりこれだけの規模の作品となると、撮影はさぞかし大変だったのでは?
「うーん…。どの現場も大変なんですけど、やっぱり寒い・暑いは大変ですね。埃っぽくもあったし。だけど、こんな経験は役者としてもなかなかできないなと思って、やっぱり充実感をすごく感じてました。こうやって撮影するんだ、とか、こんなに大きくやっちゃうのか、とか。何よりみんながチームみたいな感じで、やれていたのがすごく幸せだったし、僕が大変だと思うことはそんなになかったです」。

「大変なことにぶち当たっても、それは良い経験だと思う」

もちろんこうした派手な映像だけではない。レスキュー隊員の心情や祐司と娘の親子愛、祐司と静馬の兄弟愛といった人間ドラマもしっかり描かれている。
「父親役っていうのは最初すごく不安がありました。まだ子供がいないので心境があまり分からない。(娘役の)大森絢音ちゃんのお父さんが僕と同い年で、絢音ちゃんにずっと付いていらしたので、話を聞いたりしました。撮影では絢音ちゃん自身にも助けられました。この役を通して、親はこうやって自分のことを見てくれて、こうやってかわいがってくれたのかなと思うと、親がすごく愛おしくなりました」。

これまでにもいろいろな役にチャレンジしてきているが、本作を含め、演技をする上で一番大事にしているものは“経験”だと言う。
「普段何を見て、何を感じているか、良いことも悪いことも経験として自分で受け止めていくということが大事なんじゃないかと思います。やっぱりどんな役も自分から出てくるものだと思うんです。だから、どんな小さなことにも目を向けるように心がけてます。そうすると困難なことや大変なことにぶち当たっても、これは良い経験だと思うように転換できるんです」。

飾らない言葉でたくさんの思いを話してくれた伊藤さん。来年公開の新作『カムイ外伝』では悪役に挑戦する。「結構なワルだと思いますよ(笑)。演じるときについ、『悪い』と思っちゃうんですけど、本当に悪い人は自分で悪いって気づいてないと思う(笑)。そこが難しいですよね」と笑っていた。

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