デル・トロ20歳の革命とは? 学生に向けて「黙さずに声を上げることが大切!」

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『チェ』2部作来日記者会見。スティーヴン・ソダーバーグ監督とベニチオ・デル・トロ。
  • 『チェ』2部作来日記者会見。スティーヴン・ソダーバーグ監督とベニチオ・デル・トロ。
  • 『チェ』2部作来日記者会見にて ベニチオ・デル・トロ。
  • 『チェ』2部作来日記者会見にて スティーヴン・ソダーバーグ監督。
合計4時間を超える2部構成で、20世紀最大の革命家、チェ・ゲバラの闘いの足跡、そしてその死を綴った『チェ 28歳の革命』、『チェ 39歳 別れの手紙』が来年1月に連続して公開を迎える。12月18日(木)、来日中のスティーヴン・ソダーバーグ監督と主演のベニチオ・デル・トロが出席しての記者会見が行われた。

この日の会見は、次世代を担う日本の若者たちにチェの信念を伝えたい、という意向で報道陣に加えて学生も参加する形で、明治大学にて開かれた。デル・トロは「自身とチェの間で共通していると感じた部分は?」という問いに「彼は真実を求める人物です。その意味で僕だけでなく、この映画に携わった全ての人間の作品に対する姿勢というのは、チェと共通していると思います」と真摯な表情で答えた。その一方でデル・トロは、チェを演じる上で「似せることは出来ても、なりきるのは不可能」と言い切る。「プロデューサーに『似てる』と言われて、このプロジェクトは始まったわけですが、似せることにこだわっていたら発狂していたと思います。僕がやったのは、役者としてシーンを理解し、自分が学んだことを役に投影させるということだけです」と語った。さらに、リーダーの資質として必要なことは何かと尋ねられると「他人の言葉に耳を傾け、必要ならばすぐに行動に移すこと」とコメント。では自身がハリウッドでリーダーとなるつもりは? という質問には、少し困ったような表情で「そうだね、それもいいかもしれない(笑)」とおどけた調子で答えた。

ある学生からは2人に「20歳の頃、何を考え、どんなことをしていましたか?」という質問がなされた。監督は「映画を作り始めてから7年ほど経っていましたね。大学には…ほとんど行ってませんでした。この場でそういうこと言っていいのでしょうか(笑)? ただ、僕が幸運だったのは、若いうちから自分が何がしたいのか知っており、家族もその夢を支えてくれたことです。一生懸命やっていればいつか認めてもらえる、という気持ちでした」とふり返った。

一方のデル・トロは「大学で演技を学んでいて、俳優になる志を固めた頃ですね。僕の場合は、家族の理解を得るのはすごく難しかったのですが…。20歳の頃というのは、夢やロマンを追うには最適の年頃だと言えます。ぜひ、好きなことを追い求めてほしいです」と学生に向けてエールを送った。

さらに、別の学生は「かつては日本でも学生運動などが盛んでしたが、いまではそういう行動に出る学生はいなくなってしまいました。この映画から日本の学生に何を感じてほしいですか?」と質問。監督は「何らかの変革を求めるなら、行動が必要だということですね。ただ、それは一人では難しいと思います。さらに、反対するというだけでなく代案を出さねばなりません。1960年代に起きた運動は、素晴らしいエネルギーを持っていたにもかかわらず、そうした視点が欠けていたために結果的に自分たちが敵視していた体制側にのみ込まれてしまったのだと思います」と語りかけた。

デル・トロも「大切なのは、黙さずに声を上げること。そうすれば、世に何か変革をもたらすことが出来るかもしれません。まだ、世界は変えられると僕は思っています。この映画を観て何か触発されるものがあれば嬉しいです」と語った。

この日はゲストとして、北京オリンピックの柔道の金メダリストで、先日、総合格闘技への転向を表明した石井慧も登場。石井さんからの「おふたりは、これまでに革命を起こしたことはありますか?」という問いに、監督は「まだないな」とニヤリ。デル・トロは「俳優になると決めたとき、家族と軋轢が生まれてしまったんですが、その決断が僕の人生の中での最大の革命ですね」と明かした。会見は1時間近くにも及んだが、2人は学生たちの質問に最後まで真剣なまなざしで答えてくれた。

『チェ 28歳の革命』は2009年1月10日(土)より、『チェ 39歳 別れの手紙』は1月31日(土)より日劇3ほか全国にて公開。

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《text:cinemacafe.net》

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