『ベンジャミン・バトン』D・フィンチャー監督「僕はブラッドの一ファンなのさ」
80代の肉体で生まれ、年齢を重ねるごとに外見を若返らせていく男、ベンジャミン・バトンの運命が綴られる感動巨編『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』。監督のデヴィッド・フィンチャーはこれまで数々の話題作を放ってきたものの、実はプロモーション来日は今回が初めて。自身の監督賞を含むアカデミー賞最多13部門ノミネートのニュースが映画界を賑わせる中、作品に対する深い愛情と盟友ブラッド・ピットとのコラボレーションについて語ってくれた。
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「現実とはかけ離れた寓話的世界の中で、人生や愛の真理を描きたかった」
『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』ではベンジャミンのたどる人生が寓話的要素を湛えながら描かれていくが、中でも印象的なのはベンジャミンと最愛の女性・デイジーのラブストーリー。年齢を重ねて若返るベンジャミンと、年齢を重ねて老いるデイジーの関係は、当然のことながら一筋縄ではいかない。
「この映画で語られるラブストーリーは、ロミオとジュリエットのようなロマンスでもなければ、ハリウッド流のハッピーエンディングでもない。僕はリアルな現実とはかけ離れた寓話的世界の中で、人生や愛の真理を描きたかったんだ。例えば、『ファイト・クラブ』でも僕は誇張した世界を描いているけれど、その中で語ったテーマは現実社会に即したもの。ベンジャミンとデイジーの愛の物語も、心理的なレベルで多くの共感を呼ぶと思う。彼らの抱く気持ちが観る者の心を揺さぶると思うんだ」。
物語が進むにつれ、キラキラと光り輝きながら、外見的若さを得ていくベンジャミン。演じるブラッド・ピットにCGを施したキャラクターの美しさもあり、女性としては観ていて若干の嫉妬にも似た複雑な思いが生じるけれど…と伝えると、「ははははは」とにこやかな笑い声が返ってきた。そんなフィンチャー監督自身の人生や老いに対する思いはこうだ。
「ある意味、僕は年を重ねることを楽しみにしている。ある意味ね(笑)。年を取ればいいこともあるだろうし、落ち着くこともできる。ただし、僕の性格からして、自分が考えている以上に長生きする幸運に恵まれたら、それはそれで何もすることがなくなってつまらなくなっちゃうかもしれないな。特に最後の数年は! でも、穏やかな気持ちで年を重ねるのって、悪くはないと思うよ」。
「僕は分析型でブラッドは直感型。互いに補い合っているのかも」
デヴィッド・フィンチャーとブラッド・ピットのタッグは、今回で3度目となる。2人の“幸せな関係”は今後も続いていくそうだ。
「ブラッドは僕のやり方にぴったり合う俳優だし、僕以上にいろいろなことを考えてくれるアイディアマンでもある。どちらかと言うと僕は分析好きなタイプだけれど、ブラッドは直感に従うタイプ。だから、僕たちは互いを補い合っているのかもしれないね。彼と仕事がしやすいのは、ゼロからスタートする必要がないところ。彼は彼なりの考えとひらめきを持って仕事に臨むし、いちいち言葉にせずにコミュニケーションを取ることもできる。正直に言って、僕がブラッドと手がけてきた作品は簡単に作り上げられる内容のものではなかったけれど、彼と一緒だからこそ完成させることができた。それに、何より僕は彼の一ファンなんだよ」。
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