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【ゆうばり映画祭レポート04】ナ・ホンジン監督、プロデューサー逮捕劇の間に撮影?

韓国の連続殺人鬼ユ・ヨンチョル事件をベースに、韓国版『セブン』とも言えるサスペンス・アクション『チェイサー』を作り上げたナ・ホンジン監督が、映画祭4日目となる3月1日(日)にゆうばり映画祭を訪れ、上映終了後に舞台挨拶を行った。本作が長編デビュー作となるが、韓国のアカデミー賞である「第45回大鐘賞」では6部門の賞を独占。レオナルド・ディカプリオによるハリウッド・リメイク決定など、注目を浴びている監督のひとりだ。そんな話題作をいち早く観ようと会場には多くの観客が来場。大きな拍手で監督を迎えた。

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『チェイサー』を引っさげ来日したナ・ホンジン監督 photo:Rie Shintani
『チェイサー』を引っさげ来日したナ・ホンジン監督 photo:Rie Shintani
  • 『チェイサー』を引っさげ来日したナ・ホンジン監督 photo:Rie Shintani
  • “ゆうばりの宝石”と言われる石炭で出来たファンタランド大賞のトロフィー  photo:Rie Shintani
  • すでにハリウッドリメイクも決定! photo:Rie Shintani
韓国の連続殺人鬼ユ・ヨンチョル事件をベースに、韓国版『セブン』とも言えるサスペンス・アクション『チェイサー』を作り上げたナ・ホンジン監督が、映画祭4日目となる3月1日(日)にゆうばり映画祭を訪れ、上映終了後に舞台挨拶を行った。本作が長編デビュー作となるが、韓国のアカデミー賞である「第45回大鐘賞」では6部門の賞を独占。レオナルド・ディカプリオによるハリウッド・リメイク決定など、注目を浴びている監督のひとりだ。そんな話題作をいち早く観ようと会場には多くの観客が来場。大きな拍手で監督を迎えた。

2004年に起きた事件をモチーフにしているということで、劇中にはかなり残酷なシーンも登場する。だが、それは大きなメッセージなのだと監督は言う。「実際の殺害シーンはかなり残酷だと思うんです。私たちはマスコミを通じて事件を知り、いつの間にか感覚や視点が鈍くなってしまっている。ですから、残酷な出来事が存在していることを忘れてほしくないという思いでそのシーンを入れたのです」。もちろん、タイトルにもあるように“人が人を追いかける追跡劇”が見どころでもある。しかし、それをフィルムに収めるには苦労も多々あったという。「ソウルの住宅街であんなアクション・シーンを撮るのはとても困難で…。スタッフにも無茶だと止められました。それでも、ソウルでないとあの雰囲気を出せないと思い強行することに。一番大変だったのは、住民からの抗議です。あまりにも抗議がひどくて警察が来ることもありました。でも、警察が来たらある意味ラッキーで、プロデューサーが連れて行かれている間に撮影を済ませていました(笑)」。ちなみに、日本ではロケ地になった街は観光名所になることが多いが、本作では逆の現象が! 「映画の舞台はマンウォン町という設定ですが、実はその街ではなく違う街で撮影しています。ただ、この映画で名前を使ったせいでマンウォン町の土地の値段が下がってしまって…区役所からボランティアをしてくれと言われたりしました(苦笑)」。

『チェイサー』は全招待作品・各部門参加作品の中から観客のアンケート評価をもとに選出される“ファンタランド大賞”の1位に輝いた。

(text/photo:Rie Shintani

「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2009」
開催期間:2月26日(木)〜3月2日(月)
映画祭公式サイト:http://yubarifanta.com/index_pc.php?ct=main2009.php&langue=21010
《シネマカフェ編集部》

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