出会いの季節目前、出会ってみたい人vol.1 『ジェネラル・ルージュ』オレ様医師

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『ジェネラル・ルージュの凱旋』 -(C) 2009 映画「ジェネラル・ルージュの凱旋」製作委員会
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人はとかく、人気が出た人や物に対して、「私は昔から注目していた」とか「以前から愛用していたよ」と言いたがるものですが、私は堂々と宣言します。“私のブームは、世間よりちょっと遅れてやって来る”のだと。

例えば、堺雅人。彼はとっくに、芸能界のプリンス(30代代表)なのに、今の私には大ブーム。考えてみると、私の場合、公の人に関する好みを告白する際には、“石橋を叩いて渡る”慎重派らしいのです。その人を、作品や幸運なときには取材などで直接拝見した際、ドキっとするごとに“好意”が心の中で溜まっていきます。ちょっと素敵と思うぐらいならほんの1滴、大きくぽわんとすると10滴など、その時によって量は違うのですが、それが徐々に溜まっていった結果、飽和状態になり症状が表出することに。そう、花粉症発症のメカニズムに良く似ています。

そんな折に観てしまった『ジェネラル・ルージュの凱旋』。観てしまったというよりは、締め切りラッシュの物凄く忙しいときに、わざわざ観に行ったのですが。そして、しっかり100滴・・・。

大ヒット映画のシリーズにして、ベストセラーを誇る海堂尊のメディカル・エンタテイメント小説が原作ですから、面白くないわけがありません。高飛車でデリカシーのかけらもない切れ者の厚生労働省の役人と、窓際女性医師との凸凹コンビが笑わせつつ、シビアな医療現場をも覗かせてくれています。

でも、ここであえて語りたいのは、言わずと知れた映画の面白さではなく、堺雅人の天才医師姿。その独裁者ぶりからジェネラル(将軍)と呼ばれている男です。堺雅人×オレ様。私には願ってもない組み合わせなのです。

以前、ファッション関連のコラムで、「成海璃子の婦人警官コスプレは、お好きな人にはたまらないのでは」と書きましたが、今回は私がたまったものではありませんでした。堺雅人の白衣&緑色の手術着。異様にお似合い。白衣や手術着に似合う、似合わないなどあるのかと疑問を持つ方もいるでしょう。確かに、似合わない人はいないかもしれません。でも、かっこよく見えるか見えないかという差は確実に生まれるはず。

私、別に、医者好きとか、医者コスプレ好きというわけではありません。その証拠に、そのほかの出演者の白衣姿にはまったく反応しなかったし、『ジェネラル・ルージュの凱旋』の前作『チーム・バチスタの栄光』を観た時には手術着が素敵だとは思いもしませんでした。さらに、今年のお正月、急性胃腸炎に苦しんで、聖○加国際病院の救急救命センターに駆け込んだとき、お医者様が同じような手術着を着ていたけれど、特に意識はしなかったし。(単に具合が悪かっただけかもしれませんが?) そうだ、この場を借りて一言。あの時、助けてくださったお医者様、本当にありがとうございました。名前は存知上げませんが、優しくしてくださって感謝です。

と、本来、お医者様は優しいに限ります。でも、今回ばかりはオレ様医師バンザイ。判断力、統率力という意味ではずば抜けているし、緊急事態にもひるまずに行動できるあの自信に惚れ惚れ。何しろ、救急患者の受け入れを拒否する病院が多く現実社会でも問題になっているいま、誰が何と言おうと救急患者を片っ端から受け入れるその心意気が市民の味方なのです。つくづく、どんなお医者様に出会えるかで、命を維持する確率は変わってしまうのだと思ってしまいました。

そんな気概のあるエリート医者でありながら、子供っぽさやワルっぽさという多面的な魅力を加えたのが、役者・堺雅人。単に嫌なヤツにもなりかねない人物に、人間味を与えたことで、とても気になる存在に仕上げたのはお手柄。この人物が魅力的に演じられなければ、作品は台無しになっていたことでしょう。

あんなオレ様医師なら、出会ってみたいもの。そう思わせるのも彼のなせる技。いいです。とってもいい。バンザイです。ちなみに、『ジェネラル・ルージュの凱旋』のキャッチは、“シロかクロか”ですが、ズバリ、堺雅人さまは私にとっては真っ黒クロ。何せ罪つくりですからね。

《text:June Makiguchi》

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