“動”なる男の魅力を体現 カン・ジファン、初主演作『映画は映画だ』を語る

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『映画は映画だ』 カン・ジファン (photo:Yoshio Kumagai)
  • 『映画は映画だ』 カン・ジファン (photo:Yoshio Kumagai)
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  • 『映画は映画だ』 カン・ジファン (photo:Yoshio Kumagai)
  • “ヤクザ”になりたい俳優・スタを熱演 (photo:Yoshio Kumagai)
  • 俳優の華やかさと孤独に共感 (photo:Yoshio Kumagai)
  • ソ・ジソブとの本物さながらの対決に注目 (photo:Yoshio Kumagai)
  • 今後の活躍に期待したい (photo:Yoshio Kumagai)
  • “動”の男の魅力を体現 (photo:Yoshio Kumagai)
一度でいいから別の人生を歩んでみたい。『映画は映画だ』は、そんな誰しもが抱く普遍的な願望を抱えたまま、全く違う人生を歩んできた男ふたりの物語。“俳優”になりたかったヤクザ(ソ・ジソブ)と、“ヤクザ”を本物らしく演じたい俳優(カン・ジファン)。“映画”を舞台に、出会うはずのない二人が激しくぶつかり合い、ガチンコの勝負を仕掛け合う。「がんばれ!クムスン」、「京城スキャンダル」などの人気ドラマへの出演を機に、日本で人気急上昇中のカン・ジファンに、“俳優”スタ、そして“俳優”カン・ジファンについて語ってもらった。

華やかさの裏にある孤独に共感

「いま僕はカン・ジファンとしてインタビューを受けてるけど、これがスタだったら、こういう姿で受けているかな」と笑顔を封印し、カン・ジファンはふて腐れた表情でソファにもたれ、俳優・スタを茶目っ気たっぷりに再現してくれた。寡黙な中に狂気を秘めるヤクザのガンペが“静”なら、その対極にいる“動”のスタは自由奔放、感情をストレートに外に出さずにいられない男。同じ俳優として、俳優・スタをどう作っていったのだろうか?
「普段はドラマや映画を観たりして役作りで参考になる人を探すのですが、今回は周りにどうもそれに当てはまる人が見当たらなかった。スターと呼ばれている人たちはマスコミの前には出ますが、私生活の部分は見えないですからね。だからもう、自分自身の中からキャラクターを作ろうと思ったんです。スタも自分も俳優ですから、まず自分自身をベースに、僕の中にある強靭な部分やつっけんどんで荒っぽい部分をグレードアップさせて、肉付けをしていくような感じでスタという人物を作っていきました」。

そんなスタに好感を持てるか? と聞くと「いいえ」と即答で笑うが、同じ俳優だからこそ共感できる面も多いという。
「一番共感できたのは、スタがつらいことを紛らわすためにお酒を飲んで携帯電話をいじってるシーンですね。劇中ではどの女性に電話しようかなと迷っている設定でしたが、そこに彼の持っている寂しさというのを感じることができました。僕自身は、一作品撮り終わったときに開放的になって、みんなと仲良くつるむような性格ではないので、家にいてもなかなか友達にすぐに連絡するというような気分にはなれないですね。友達は大体、会社勤めなので朝方も電話とかできないし、気楽にすぐ会うことも難しいんです。自分はスタのようにトップスターではありませんが、同じように人前に立つ者として、スポットライトを浴びて華やかな世界に生きる反面、やっぱり寂しさを感じることがあるので、台本を読んだときに彼に共感できましたね」。

そんなスタとガンペ、全く相容れない2人が互いの心をぶつけ合う場こそが、“映画”である。その中で見せる、共演のソ・ジソブとのガチンコと見まがうような闘いは迫真あふれるが、中でもクライマックスの干潟で泥まみれになるファイトシーンは、互いにケガを負うほどだったとか…。奇しくも同じ1977年生まれのソ・ジソブと1対1で向き合ってみて、実際の彼の素顔はどうだったのか?
「ソ・ジソブさんはイメージ通りの方で、現場でも寡黙でした。でも一緒にいると、その存在だけですごく信頼を寄せられるオーラを持った人だなと思いました。現場では緊張をほぐすために本番前にたくさん話す人もいますが、僕も彼もそういうタイプではないのでお互いに軽く挨拶を交わすくらいでした。でもアクションシーンが終わったときには、ソ・ジソブさんが手を差し伸べて『大丈夫?』と声をかけてくれたり、男らしい印象を受けましたね。撮影後には、家が近かったので一緒に焼酎を飲み交わしたりもしました。とにかくソ・ジソブさんは本当に魅力的な人なので、今回一緒に仕事ができて新しい刺激を受けました」。

“映画”で見つけた新たな課題

芸能界にデビューしてから7年。30代を迎えてから映画初主演を果たした本作で、青龍映画祭や大韓民国映画大賞をはじめ新人賞を総なめにしたカン・ジファン。改めて“映画”という新境地に立って得たこれらの栄誉を、勉強中の日本語で「恥ずかしい」と照れながらも、こうふり返る。
「僕はほかの俳優よりもデビューが少し遅いですし、これまで一つ一つ段階を踏みながら山を登ってきたような感覚があるんです。少しずつ成長した姿をみなさんにお見せしながら、俳優の道だけを一生懸命進んできました。だから、その積み重ねに対してのご褒美をいただけたのかなと思いますし、そこだけは自分を褒めたいですね」。

本作への出演を通して、TVドラマでは味わえなかった、俳優としての新たな課題も見つかったとのこと。それでは、この先、俳優カン・ジファンはどんな姿を私たちに見せてくれるのだろうか?
「今回、監督と意見が食い違うことももちろんありましたが、一方で自分もプロの俳優でありながら、監督の指示をすぐにキャッチ出来なくて考え込んでしまうこともありました。撮影時間も限られた中で結構追い込まれたりして、自分の内にある源のようなものの限界を強く感じたんです。だからこれからよりいい演技を見せるためにも、いろんな環境に身を置いて、また演技の勉強を基礎からやりたいという気持ちが強く生まれました。それでこそ、自由に演技が出来るようになるのではないかと思います。その後で、新しい俳優、カン・ジファンをお見せしたいなと思います」。



“静”なる男、ソ・ジソブインタビュー
http://www.cinemacafe.net/news/cgi/interview/2009/03/5649/index.html
《photo:Yoshio Kumagai》

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