復帰作で“静”なる男の狂気を魅せるソ・ジソブ 「演技を愛しているんだと気付いた」

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『映画は映画だ』 ソ・ジソブ (photo:Yoshio Kumagai)
  • 『映画は映画だ』 ソ・ジソブ (photo:Yoshio Kumagai)
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  • 次回作では中国語に挑戦 (photo:Yoshio Kumagai)
  • 2年半ぶりの復帰作で感じた、演技への愛 (photo:Yoshio Kumagai)
  • 寡黙でクールなガンペがハマリ役 (photo:Yoshio Kumagai)
  • 映画では柔和なイメージを払拭 (photo:Yoshio Kumagai)
  • 「常に新しい自分を見せたい」と語る (photo:Yoshio Kumagai)
日本で人気沸騰した韓流ドラマ「バリでの出来事」や「ごめん、愛してる」など、どこか憂いを感じさせるたたずまいと時折見せる柔らかい笑顔で、女性の心をわし掴みにしてきたソ・ジソブ。そんな彼が、兵役による約2年半の空白から本格的復帰作として選んだのは、鬼才キム・ギドク製作のアクション作品『映画は映画だ』。本作で、“ヤクザ”をリアルに演じたいと願う熱き俳優・スタと対峙して、ヤクザでありながら“俳優”への転身を夢見る寡黙でクールなガンペを演じた彼に話を聞いた。

知りすぎてしまったスタと、未知なるガンペ

本作では柔和な一面を一切取り払い、カン・ジファン扮する俳優のスタとのうそ偽りないファイトシーンで“静”なる男の狂気を見せつけるソ・ジソブ。先日行われた本作のジャパン・プレミアでは「見てのとおり、僕は決してガンペのように怖くも残酷でもないし、とても穏やかですよ(笑)」と冗談交じりに話していた彼だが、自身と役柄の間にあるこのギャップこそが彼を惹きつけた。
「僕は、同じ俳優としてスタの全てに共感できたんです。特に共感したのは、俳優が一見華やかな世界にいるようで、やっぱり悲しかったり寂しい経験を強いられるところ。(劇中のスタのように)外で自分のガールフレンドに気楽に会えないこともありますしね。だからあまりにスタを知りすぎてしまっていたので、『スタとガンペ、どっちの役をやる?』と聞かれたときに、未知なガンペ役を選んだのです」。

演技にも感情をストレートに出してしまう、一癖あるスタのような役者と共演してみたいか? と聞くと「ちょっと考えてみないと分からないですね…」とためらいを見せるが、そんなスタの「大らかな性格がうらやましくもある」とも。“動”のスタと“静”のガンペ、対極にある2人の魅力は、演じる2人の内からくるものを感じさせる。
「決してカン・ジファンさんが荒っぽいというわけではないのですが、実際の性格も演技のスタイルも、僕とジファンさんはスタとガンペのように全然違うんです。彼はとても感受性が豊かで、相手の人を気遣うことが出来る人。自分はどちらかというと、ぶっきらぼうな方なので、一緒にいて同じ俳優としてすごく勉強になりましたね」。

2年半の空白を経て、“俳優”として思うこと

ガンペとの出会いにより、自身の演技に疑いを持たなかったスタの自信は大きく揺すぶられることに。同時に、スタとの出会いを通して、ガンペの中で漠然としていた演技への野望が揺るぎないものとなっていく。これまでの俳優人生をふり返り、兵役を例にあげて「韓国の男性が持つ心の荷物を少しずつ置いてきた」と独特の表現で話すソ・ジソブ自身、本作と出会ったことで“演じること”を再確認できたという。
「(劇中でのスタのセリフ)『お前に演じることの意味が分かるか?』と言われたときは、正直、妙な気持ちになりました。たとえ時が経っても、演技をすることの意味ということに対して、正確な答えを導き出すのは難しいと思うんです。ガンペという男は演技をしたいという強い情熱を持っています。ちょうど自分も俳優として、空白の期間が長かったこともあり、演技をしたいという気持ちが強くありました。だから今回、その思いを演技に込められたのだと思います。あらためて、自分は演技を愛しているんだと気づきました」。

「常に新しい自分を見せていきたい」。そう語る彼は、次回作であるチャン・ツィイー共演の中韓合作『ソフィーの復讐』(原題)では、全編中国語にも挑んでいる。国境を越え、“国際派俳優ソ・ジソブ”と呼ばれる日も遠くない。



“動”なる男、カン・ジファンインタビュー
http://www.cinemacafe.net/news/cgi/interview/2009/03/5658/index.html
《photo:Yoshio Kumagai》

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