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実体験に基づく? 10年目の「相棒」スピンオフで六角精児が明かす鑑識・米沢守

つい先ごろ、第7シーズンの放送を終了したばかりの人気ドラマ「相棒」。昨年、待望の映画化が実現し、大ヒットを記録したことも記憶に新しいが、この劇場版のストーリーを下敷きにしたスピンオフ・ムービー『鑑識・米沢守の事件簿』が誕生した。タイトルの通り、本作で主人公を務めるのは、“相棒ファミリー”の中でも杉下右京(水谷豊)、亀山薫(寺脇康文)に次ぐ人気を誇るキャラクターであり、様々な局面で右京と薫をサポートしてきた鑑識・米沢守。映画の公開を前に、米沢を演じる六角精児に話を聞いた。

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『鑑識・米沢守の事件簿』 六角精児
『鑑識・米沢守の事件簿』 六角精児
  • 『鑑識・米沢守の事件簿』 六角精児
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つい先ごろ、第7シーズンの放送を終了したばかりの人気ドラマ「相棒」。昨年、待望の映画化が実現し、大ヒットを記録したことも記憶に新しいが、この劇場版のストーリーを下敷きにしたスピンオフ・ムービー『鑑識・米沢守の事件簿』が誕生した。タイトルの通り、本作で主人公を務めるのは、“相棒ファミリー”の中でも杉下右京(水谷豊)、亀山薫(寺脇康文)に次ぐ人気を誇るキャラクターであり、様々な局面で右京と薫をサポートしてきた鑑識・米沢守。映画の公開を前に、米沢を演じる六角精児に話を聞いた。

驚きと半信半疑で始まったスピンオフ企画

今回の映画化について「最初に話を聞いたときは『えー!』って感じでびっくりしたのと『そんなことあるのか?』と半信半疑な気持ちでした」と正直な思いを明かしてくれた六角さん。そんな彼にとって、米沢守という男はどういう人間なのだろうか?
「オタクではあるけれど、神経質な男じゃないですね…。米沢という役柄は、決してガッチリと固まっているわけではなく、風呂敷を広げておいて、その中に台本などに書かれている彼のユーモラスなキャラクターをどんどん詰めていく感じですかね。例えば、このスピンオフの原作小説の中に、近所の子供が米沢の部屋に漫画を読みに来る、という描写があるんです。それを読んだときに『あぁ、米沢ならそういうことがあっても不思議じゃないから、キャラクターの中に入れちゃおう』とか思ったりするんです。僕自身にとってもこの役は、これまで演じてきた役の中で、最も自分に近いと思います。手先が器用だとか、家がわりとちゃんと片付けられていたり、というところは僕にはないんですが(笑)」。

米沢が“逃げた女房”を偶然にも東京ビッグシティマラソンのランナーの中に見つけてしまうことから物語が始まる本作。TVシリーズでも幾度かこの“逃げた女房”について触れられてきたが、驚くべきことに、このエピソード自体がそもそも、六角さんの実体験を基にしているのだとか…。
「僕も離婚経験がありまして…。その辺のことをプロデューサーに話したら、脚本家さんの方にまで話が回って『じゃあ、それを米沢の話として盛り込もう!』って。出来上がった脚本見て『あ、なるほど書かれとるわ…』って思いました(笑)。自分のことだから心情も分かりますしね」。

今回、米沢が相棒を組んだのは、萩原聖人演じる所轄の刑事・相原。萩原さんとは初共演となったが、現場ではかなりスムーズに関係を築けたという。
「萩原さんのイメージは…硬派でしょうか。何かに反逆しているような役柄が似合う方だな、と思ってました。共通の友人がいて、以前、少しだけお話をさせていただいたこともあり、同じ趣味もあったので、相手役が彼に決まったときは『あぁ、萩原さんで良かったな』と思いました。正直、黙りこくったイケメンが来てもコミュニケーションを取る自信がなかったです(笑)。意識的かどうかは分かりませんが、萩原さんはどうしたら僕が芝居をしやすいか、ということを考えて下さっていたようなんです。おかげで、すごくスムーズに撮影も進みましたし、楽しみながら米沢と相原の関係を作っていけました」。

自身も楽しんだ、右京&薫の登場シーン

新しい相棒と共に“主役”として映画に臨むことになっても、「特別な意識を持つことはなかった」と六角さんはふり返る。
「あくまでも、TV版の『相棒』で長年培ってきた米沢守の生活の中で事件が起こったと考えていました。映画だから、主役だからといって、いままでのキャラクターから逸脱し過ぎれば観る方が違和感を持ってしまうだろうし、『相棒』の面白さが失われてしまう。TVであろうと映画であろうと米沢は米沢。同じ人物ですから」。

劇中、右京&薫の“元祖”相棒が時折登場する演出が心憎いが、六角さん自身もこの場面は楽しんだ様子。
「完成した作品を観て『あ、ここで出てくるのか』と改めて思ったりして、楽しかったです。現場でおふたりと会ったのは最終日に近い頃だったんですが、なぜか待ち遠しかったですね(笑)。今回の映画で、主演を張るということの大変さをちょっぴり垣間見ることが出来て、心からおふたりには『おつかれさまです』って言えるようになりました」。

「最初はいつまで続くか分からなかったし、自分の中でも暗中模索といった感じで漠然と始まった」という「相棒」だが、2000年にスペシャルドラマの一編として誕生してから、今年で早10年目を迎える。
「自分のやって来たどの作品よりも多くの方に観ていただいた作品ですし、“あの米沢役の六角さん”と言っていただけるようになりました。米沢以外の役柄に臨む上で、これからやりづらい部分も出てくるかもしれませんし、それは、課題でもありますね。ただ、(『相棒』が)本当に大きくなったなと思いますし、これからも大切にしていきたいという思いは変わりません」。

語られざる米沢の秘密と共に、劇中では「プライベートでも好き」と語るギターの腕前も披露しているので、こちらも要チェック!
《シネマカフェ編集部》

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