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『MW』撮影現場で山下リオにそっと優しさを見せたのは玉木宏? それとも山田孝之?

日本が世界に誇る漫画文化の歴史において、“神様”と形容される漫画家・手塚治虫の数々の名作の中でも“問題作”としてひときわ異彩を放つ「MW(ムウ)」がこのたび映画化され、7月に公開を迎える。4月28日(火)に本作の完成披露試写会が開催され、主演の玉木宏、山田孝之、石橋凌、山本裕典、山下リオが舞台挨拶に登壇した。

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『MW-ムウ-』完成披露試写会。(左から)山下リオ、山田孝之、玉木宏、石橋凌、山本裕典
『MW-ムウ-』完成披露試写会。(左から)山下リオ、山田孝之、玉木宏、石橋凌、山本裕典
  • 『MW-ムウ-』完成披露試写会。(左から)山下リオ、山田孝之、玉木宏、石橋凌、山本裕典
日本が世界に誇る漫画文化の歴史において、“神様”と形容される漫画家・手塚治虫の数々の名作の中でも“問題作”としてひときわ異彩を放つ「MW(ムウ)」がこのたび映画化され、7月に公開を迎える。4月28日(火)に本作の完成披露試写会が開催され、主演の玉木宏、山田孝之、石橋凌、山本裕典、山下リオが舞台挨拶に登壇した。

本作で、エリートサラリーマンという仮面の下に、冷酷な殺人鬼という素顔を隠し持った男・結城を演じた玉木さん。悪役を演じたのは今回が初めてとなったが「悪役は…俳優なら誰もがやりたいジャンルですよね。イメージ力が問われますし、ずっとやりたかったんです」と語った。

結城と共に過去にある忌まわしい事件を体験し、その秘密を共有してきた神父で、結城を救済に導こうとする賀来を演じた山田さんは「山田でーす。今日も元気いっぱい笑顔満点です」と劇中でのシリアスな役柄とは180度異なるキャラクターで挨拶し、会場の笑いを誘った。心に深い闇を抱えた賀来を演じたことについては「大変でした。ずっと葛藤でした。結城に振り回されて、フラストレーションがたまりましたし、タイはくそ暑いし…」と天候にまで文句をつけ「結城は楽しそうだなー、いいなと思って見てました」とふり返った。

山田さん同様にタイでの撮影で苦労したと言うのは石橋さん。「タイでくそ暑い中、ただひたすら走りました。ずっと走ってて死ぬかと思いました。サウナにいた気分でしたね。タイでは、現場に行くにも白バイ2台がついて来てくれたり、警察も軍もとても協力的でした。高速道路を完全に封鎖するなど、スケール感あふれるシーンが撮れました」と明かした。

山本さんは、本作で初めて社会人の役を演じたが、「2時間ずっとハラハラドキドキするシーンばかりですが、僕の出ているところは落ち着いて見れると思います」とアピール。山下さんは、玉木さんと山田さんとの共演について聞かれ「撮影もドキドキ、2人にもドキドキでした。2人共とても優しかったです。ロケバスで寝ちゃってたとき、玉木さんがそっと枕を敷いてくれて嬉しかったです」ととっておきのエピソードを明かしてくれたが、玉木さんは「記憶にない」とのこと。すると山田さんが「じゃあ、僕がやりました!」と横から割って入って会場は笑いに包まれた。

この後、結城と賀来がそれぞれのやり方で世界を変えようとするという物語に因んで、登壇者にそれぞれ「世界を変えるには?」というお題で何が必要かをボードに書いてもらったが、まず山下さんは「変えようとする心」。続いて山本さんは「癒やし」。石橋さんは、自身が大好きというジョン・レノンの名曲から「イマジン」としたためた。そして山田さんはというと「ムリ」…。「世界を変えるなんて大それたことは僕には無理です」とあっさり。玉木さんが「ほかの映画の宣伝みたいですが…」と言って出した答えは「相棒」。「人は一人では生きられないけど、相棒がいたら変えられる気がします」と語った。

最後に玉木さんは、観客に向けて「手塚治虫さん生誕80年に公開できることが嬉しいです。大きなスクリーンで観る価値のある映画です。観終わった後に、何が善で何が悪か、みなさんの心に残ると思います。そういったメッセージが届けば、作った意味があります。ぜひ楽しんでください」と力強く呼びかけ、舞台挨拶は幕を閉じた。

果たして、劇中の結城と賀来が「世界を変える」ために下す最後の決断は? 『MW -ムウ-』は7月4日(土)より丸の内ルーブルほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》

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