人形アニメの匠イジー・バルタ×貫地谷しほり「ポムネンカはお母さんのような女の子」

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『屋根裏のポムネンカ』 イジー・バルタ監督&貫地谷しほり
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屋根裏部屋の使われなくなったトランクの中で暮らす不思議なおもちゃたち。中でも青い目の人形・ポムネンカはみんなの人気者。ところが、屋根裏の果てに住む悪の親玉・フラヴァが彼女をさらってしまい…。チェコ人形アニメの巨匠、イジー・バルタが24年ぶりに手がけた長編人形アニメ『屋根裏のポムネンカ』。日本語吹き替え版でポムネンカの声を演じるのは、次々と話題作に出演し、めざましい活躍を見せる貫地谷しほり。本作の公開を前に来日したバルタ監督と貫地谷さんの2人に話を聞いた。

自身、アニメが大好きでずっと声優をやってみたかったという貫地谷さん。この作品が持つ魅力についてこう語る。
「以前観たことがあったというわけではないのに、どこか懐かしさを感じさせてくれますよね。画面を見ていると、匂いまでもが伝わってきそうな気にさせてくれるんです。それから、いろんなところに施された工夫がすごく素敵なんです。例えば、窓の外の風景は平面の絵になってるんですが、とてもかわいくて…。そういう、想像力を使うことを忘れないようにしたいと気づかせていただきましたし、ちょっとした工夫でとても楽しくなったりするんだな、とすごく可能性を感じました」。

この言葉に監督は満足そうにうなずき、この作品の着想についてこう明かしてくれた。
「チェコで長編アニメを作るということは経済的な問題もあって決して簡単なことではありません。子供も大人も楽しめる作品を作ることが決まったとき、材料として、どこにでもある捨てられたものやアンティークを使ってみようと思ったんです。そういう“ガラクタ”が置かれている場所と言えば屋根裏です。チェコの家には必ず屋根裏があって、子供の頃のものやおじいさんの時代のものまで、いろんなものがそのままになってるんです。実際、屋根裏に足を運んでみたら、想像していた以上の収穫がありました(笑)。子供の時代にさかのぼったかのような気分でしたね。それから、屋根裏の持つ陰影も、作品を作る上で魅力でした」。

自身が演じたポムネンカについて、貫地谷さんは「気が強くて、でも母性にあふれている女の子」と分析する。
「かわいらしいと同時にお母さんみたいな子ですね。気が強いという意味では、私と一緒ですね。私も、虫が入ってきたら(彼女のように)バシって叩きにいくかも(笑)」。

これに監督は「すばらしい!」と満面の笑みを浮かべこう続ける。
「言ってみれば、ポムネンカはあまり考えないタイプなんですよね。敵に囲まれているのに『離してよ! 友達が来るから料理しないといけないんだから』って。状況が分かってない(笑)」。

ちなみに貫地谷さんが大好きというシーンも、そんなポムネンカの気の強さを象徴するようなシーン。
「檻の中に入れられていてピンチな状況なのに、どんどんものを投げつけるところ。最高にかわいいです!」

ポムネンカをさらう悪玉・フラヴァとはどのような存在なのか?
「フラヴァという言葉には“頭”という意味があります。政治家の彫像をイメージしました。かつては部屋に置かれていて、パワフルな存在だったけど、いらなくなって屋根裏に打ち捨てられてしまった。そんな皮肉から生まれたキャラクターと言えます。恐ろしさを持っていると同時に滑稽な存在でもあるんです」。

最後に貫地谷さんから、最もお気に入りのセリフを尋ねた。
「『今日はみんなの誕生日よ!』ですね(笑)」。

すると監督は「チェコアニメを象徴するセリフと言えると思います」と笑いつつ、さらにこう付け加えた。
「ちなみに、この『ポムネンカ』の絵本も描いているんですよ。そちらでは最後の結末が映画とはちょっと違うんです」。

これには貫地谷さん驚いた様子で「ぜひ見たいです! 日本でも出版されるのを楽しみにしています」と大興奮。この日、初めて会ったとは思えないほど打ち解けた様子でその後も2人は語り合っていた。
《text:cinemacafe.net》

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