もりもり食べて夏バテ知らずvol.1 安心安全なオーガニックの薦め『未来の食卓』

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『未来の食卓』
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日本列島続々と梅雨も明け、日差しの強さが日に日に増しています。今年は過ごしやすい日も多いようですが、太陽が出ると容赦なし。安定しないお天気が続いて、体調を崩しやすくなっています。そんな今日この頃、夏バテなんてしていませんか? 私の周りには、「夏バテとは何?」と言うほどたくましい人々が多いのですが、世の中のほとんどの人はもっとデリケートですよね。そこで、8月は、観れば食欲がもりもりと湧いてきそうなラインナップでお届けします。

まずは、美食の国フランスで社会派ドキュメンタリーながら異例のヒットを放ち、オーガニックブームを巻き起こした『未来の食卓』。子供たちの未来を守るため、貧しい財政ながらも学校給食の全てをオーガニックに切り替えた南フランスのバルジャック村が舞台です。映画には、おいしそうに新鮮野菜がベースのごちそうを頬張っている子供たちの姿が。野菜好きの私としては、もう垂涎もの。それまでは、合成着色料や保存料、まぜものばかりの給食を喜んで食べていた子供たちが、素材本来の味に目覚め、ひいては素材そのものにまで興味を持ち、学校で菜園を作るまでになるのです。

実は、このバルジャック村は大自然に抱かれた田園風景が広がる美しい村。ところが、農薬を大量に使う農業大国であるがゆえに、土や水は汚染されているというギャップに苦しんでいるのです。農業従事者たちは、農薬を調合する際に薬を吸い込んでしまい、3日間鼻血が止まらなくなったり、散布のたびに8日間排泄できなくなったりすると証言します。そして、周囲に大人から子供までがん患者があまりにも多いことも。当然、これほど人体に大きな影響を及ぼすものが残留農薬として我々の体内にも取り込まれます。日本での農薬・殺虫剤の年間出荷量を耕地面積に当てはめてみると、1ヘクタールあたりの使用量は世界2位から3位を推移しているのだとか。美味しい! と思って今日食べたものが、実は毒だったなどということもあるのかもしれません。いまさらですが、改めて提示されると怖い…。

美味しさと安全は切っても切れないものであるべきなのに。ちなみに、ジャン=ポール・ジョー監督を始めとするクルーたちは、学校の撮影中は、美味しいオーガニックの給食をおすそわけしてもらっていたそうで、「本当に美味しかった!」と唸っていました。

ヨーロッパではがんや糖尿病といった生活習慣病の70%は、食習慣を含む環境に原因があるとするのが定説。ジョー監督も、自らががんを患ったことを機に食に興味を持ち、本作完成に至ったといいます。「オーガニックに切り替えたいまでは、体の調子はとてもいいよ。それに、素材をオーガニックに変えただけで、食生活は基本的に変えていないのに、学生時代の体型に戻ったんだ!」と嬉しそう。いいことを教えてもらいました。

ただ、オーガニックは確かに美味しいし安全なのですが、価格も高いし、扱っている店も種類も限られていると躊躇する人も多いでしょう。現実的な問題として、これは大きな問題です。何せ毎日のことですから。でも監督は、すすんで自ら我が子の暮らす環境を破壊するのも人間だけなら、我が子に毒だとわかっているものをすすんで与えるのも人間だけ、と鋭く指摘。このときばかりは、優しい表情が少し厳しくなったような気がしました。

「オーガニックを支持することで、オーガニック農家を応援することにもなり、それが後に安全な食材をより手頃に入手できる足がかりになるんですよ」。

いま、全てを変えることは無理でも、全てを変えるための一歩を踏み出すことは可能だとも話します。心から「美味しい!」と言うためにも、安全な食料の自給率、みんなでがんばって上げていきたいものです!

《text:June Makiguchi》
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