韓国の鬼才ד母”×四天王が見事に融和 最後まで目が離せない『母なる証明』

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『母なる証明』 -(C) 2009 CJ ENTERTAINMENT INC. & BARUNSON CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED
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長編デビュー作『ほえる犬は噛まない』をはじめ、『殺人の追憶』、『グエムル −漢江の怪物−』など、新作を発表するたびに話題を集めてきた韓国の若き巨匠ポン・ジュノ。「完璧な構成」と評される彼の映画の魅力は本国にとどまることなく、その才能は日本でも高い評価を得ている。そんなポン・ジュノ監督の新作『母なる証明』は、愛する息子のためならたとえ火の中水の中──母の愛が描かれるヒューマン・ドラマだ。

“母”は女手ひとつで育てた一人息子・トジュンのことが心配で仕方ない。純粋無垢に育った彼の身を案じ、食事のときも、彼が遊んでいるときも、頭の中は常にトジュンで埋め尽くされている。それってあまりにも過保護なのでは…と、正直親バカを感じる瞬間もあるが、それは冒頭のみ。トジュンがある事件に巻き込まれ、容疑者として逮捕され、我が子の無実を証明するために“母”自ら犯人探しを始める姿に、たまらなく胸が締めつけられる。

また、ポン・ジュノ監督の新作としてだけでなく、ウォンビンの兵役後初となる復帰作としても話題に。純粋無垢な青年を演じ役者としてのターニング・ポイントとなったウォンビンの演技力も確かに見どころ。しかし、主人公はあくまでも“母”。韓国四天王のひとりとして絶大な人気を誇るウォンビンをクローズアップするのではなく、敢えて60代のベテラン女優キム・ヘジャを主役に据え、スリリングなサスペンスを描き出す──それはストーリーに自信がなければできないこと。キム・ヘジャを知らない人にとっては、一見地味な映画として映るかもしれないが、そう感じている人ほど期待が高くない分作品にのめり込み、ラスト30分に驚愕するだろう。

《text:Rie Shintani》

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