【TIFFレポート】トルナトーレ“『ニュー・シネマ・パラダイス』の親戚”作に自信

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『バーリア』プレミア上映にて(左から)ジュゼッペ・トルナトーレ監督、フランチェスコ・シアンナ、マルガレト・マデ
  • 『バーリア』プレミア上映にて(左から)ジュゼッペ・トルナトーレ監督、フランチェスコ・シアンナ、マルガレト・マデ
  • 渾身のライフワーク的作品を引っさげ、来日
  • 観客の拍手喝采に出迎えられた
  • 本作で女優デビューを果たしたマルガレト
  • 時代の経過による変化をフィジカルにも表現
東京国際映画祭(TIFF)2日目となる10月18日(日)、ワールドシネマ部門に出品されたイタリアの名匠ジュゼッペ・トルナトーレの新作『バーリア』が上映され、映画祭のために来日を果たしたトルナトーレ監督と、主演のフランチェスコ・シアンナ、マルガレト・マデによる、観客のためのティーチインが行われた。

本作はトルナトーレ監督の故郷、シチリアのバゲリーアを舞台に、半世紀にわたる激動の現代史を、自身の父親の人生を反映させて描いている。街のセットを1年かけて造り、撮影は9か月にも及んだ、ライフワークと言える作品。奇しくも、同映画祭には『ニュー・シネマ・パラダイス』('89)の主演を務めたジャック・ペランも監督(『オーシャンズ』)として参加しているが、本作はいわば『ニュー・シネマ・パラダイス』の「親戚のような作品。1枚のメダルの表裏のように、ファンタジーを通して歴史的背景を描いたところなど、つながることが多い」と話す。

日本にもファンの多い監督とあって、今回の上映分のチケットは完売し、観終わった観客からは絶賛の声と質問が飛び交った。作品のテーマである、様々な形の“愛”について尋ねられると、「男女の愛もあれば、父と子、家族の愛など、愛にはいろんな形があります。また、本作では街の政治や夢、失望、ユートピアを通じて、共同体に属する意味というのを描いてます。小さな街に暮らす、いろいろな人を登場させて、それぞれが場面を奪うような形で、いろんなテーマを扱っています。そのため、非常に複雑なプロジェクトになりましたし、何年もかかりました」と語った。

一方、今回が初来日となったキャスト2人は、名匠との仕事を通じて多くのことを教わったと言う。フランチェスコは「時代のバックグラウンドを理解するために、監督から話を聞いたり、自分で調べたりして主人公の自覚というのを探っていきました」。本作で女優デビューしたマルガレトは「オーディションから撮影まで、マエストロにいろいろなことを教わった」と敬意を込めて語った。

トルナトーレ監督の原風景がうかがえる、渾身の一作に、会場からは惜しみない拍手が贈られた。

東京国際映画祭は10月25日(日)まで六本木ヒルズほかにて開催中。

東京国際映画祭2009特集
http://blog.cinemacafe.net/special/091007/index.html
《text:cinemacafe.net》

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