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タランティーノが導き出す、ブラピの新たな顔とは?『イングロリアス・バスターズ』

『イングロリアス・バスターズ』=“名誉なき野郎ども”というタイトルが付けられた本作は、説明不要の鬼才クエンティン・タランティーノが、同じく説明不要の映画スター、ブラッド・ピットと初めてタッグを組んだ話題作。

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『イングロリアス・バスターズ』 -(C) 2009 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED
『イングロリアス・バスターズ』 -(C) 2009 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED
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『イングロリアス・バスターズ』=“名誉なき野郎ども”というタイトルが付けられた本作は、説明不要の鬼才クエンティン・タランティーノが、同じく説明不要の映画スター、ブラッド・ピットと初めてタッグを組んだ話題作。

描かれるのは、第二次世界大戦時のフランスで繰り広げられる対ナチ戦。だが、タランティーノが仕掛けるということは、史実に基づいたありきたりの戦争映画に収まるわけがなく──ナチス殲滅(せんめつ)の命を受けるアメリカ軍特殊部隊“バスターズ”の活躍、ユダヤ人を執拗に追いかけるナチス“ユダヤ・ハンター”の動向、そしてナチスに家族を殺された美少女・ショシャナの復讐…といったいくつものドラマが徐々に重なり合うストーリー。冒頭の「昔、ナチスが占領していたフランスというところで…」という、おとぎ話的アプローチもユニークだ。また、タランティーノが10年以上にわたり熟考した脚本とあって、『パルプ・フィクション』、『キル・ビル』シリーズなど過去の作品でこだわってきた一癖あるキャラクターやシュールな笑いも散りばめられている。

そして、タランティーノによって新たな一面を引き出されたブラッド・ピット。『バーン・アフター・リーディング』の筋肉バカを地でいく青年役で新境地を見せ、『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』で多くの人々を涙させた彼が今回演じるのは、アルド・レイン中尉。情け容赦なくナチを始末する“バスターズ”を率いるボス役だ。ナイフ片手に部下に敵兵の頭の皮を100人分剥ぐ命令を下し、ナチから脅威とみなされている男であるのに、どこか笑いを誘う演技が新鮮。ただ、カンヌ国際映画祭・男優賞を手にしたのは“ユダヤ・ハンター”ランダ大佐を演じたクリストフ・ヴァルツという、ブラッド・ピットにとっては残念な結果となったが、とにかくこの2人の俳優の強烈キャラ対決はかなり面白い!

《text:Rie Shintani》

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