『ラブリーボーン』シアーシャ・ローナン 巨匠たちを唸らせる15歳の天才少女の素顔は

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『ラブリーボーン』 シアーシャ・ローナン
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物語は14歳の少女が殺害されるというショッキングなシーンから始まり…と紹介すると、どれだけ残酷なシーンが…と観る前から眉をひそめる人もいるようだが、安心してほしい。『ラブリーボーン』は、連続殺人犯の手に掛かり、天国と現世のはざまにたどり着いた少女を主人公にしているが、いたずらに凄惨なシーンや残酷な描写はなく、どこか不思議な温かみすらもって物語が展開していく。それを可能にしたのは、ピーター・ジャクソン監督お得意の幻想的で美しい映像の力もあろうが、何より俳優陣たちの実力、特に主演のシアーシャ・ローナンの演技力によるところが大きい。シアーシャは、『つぐない』で13歳にしてオスカー候補に名を連ねるなど、その実力は折り紙つき。本作でも、悲しみややりきれなさを胸に秘めつつも、明るく、そして強い少女・スージーを見事に演じきった。“未来のオスカー女優”と誰もがその未来に明るい希望を彼女に託すが、15歳の天才少女の素顔は…?

まさに“役柄になりきる”という表現がふさわしい。作品ごとに全く異なる人物としてスクリーンの中を生きるシアーシャ。無邪気な笑顔を浮かべるこの少女は一体どうやって“変身”するのか?
「私にとってはカメラが回った瞬間にその人物になりきるというのはすごく自然なの。その人の頭で、その人の気持ちになって考えられるのよ。疑問が生じたら脚本に返って、もう一度読み込んだり、監督に聞いたり…。そう、最終的には監督にこれで合っているか確認しながら作っていく感じかな。だって、監督の作品だから、監督が望むものにしたいから。だから、理解できるまで監督とじっくり話をするわ。今回のピーター・ジャクソン監督は、ビジョンがすごくはっきりしてて、やりやすかった。彼と話をして、彼の下で演じるのってすごく安心できたの」。

では、演じてみて一番難しかったのは?
「この世のシーンと幻想的なあっちの世界と2つの世界を行き来するんだけど、意外かもしれないけど難しかったのはこの世のシーン。よく『泣く演技よりも笑う方が難しい』と言うけど、それと同じね。逆にこの世と天国の間のシーンでは、スッと役に入り込めたわ」。

人の良さそうな隣人を装いつつ、甘い言葉で彼女を誘い込み、殺してしまう殺人鬼を演じたのはスタンリー・トゥッチ。実は、撮影現場でシアーシャは、彼とかなり親しくなったとか。そうしたことが演技に影響を与えてしまうようなことはなかったのだろうか?
「そう、殺人者とその被害者の関係なのに、彼とは気心が知れて本当に仲良くなったの。でも、それが演技に悪影響を与えたことはなかったわ。むしろ、仲良くなったからこそ何でもできるようになったの。彼の前で必死になる場面も、ぎこちない態度を見せるシーンも、すごくやりやすかった」。ちなみに、2人が共にノミネーションを果たしたある映画賞の授賞式では、発表を待つ間、彼女はずっと彼の手を握っていたとか。

冒頭にも述べたように、ショッキングな内容やジャクソン監督作品ということでその映像世界に注目が集まりがちだが、スージーや家族のドラマや時代背景といった部分が丁寧に描かれていることが、この不思議な物語にリアリティを与えている。物語の時代は1970年代。シアーシャにとっては生まれる20年も前の時代だが、この設定を彼女はことのほか気に入っているよう。
「1970年代って大好き! この仕事してると、いろんな時代を行ったり来たりするものだけど、70年代のファッションや音楽、ヘアスタイルなんかもすごく面白いし、映画にとっても大事な部分だったわ。私の父親も母親も、家ではビートルズやイーグルス、トーキング・ヘッズとか、この時代の音楽をしょっちゅう聴いてて、私も大好きなの。映画の撮影の前にはこの時代の雑誌もいっぱい読んで、いろんなことを初めて知ったわ」。

魅力的なその青い瞳は、10代半ばの少女らしく好奇心にあふれている。それにしても、役柄を通じてここまで様々な感情を見せられると、“女優”から離れた素の彼女は一体どんな女の子なのか? と考えてしまうが…。
「“Who am I?(=私は誰)”ってことね(笑)。そうね、結構明るいタイプだと思うわ。冗談を言って場を和ませようとしたり。まあ…冗談が面白いかどうかは周りに聞いて! それから、アーティスティックなことや創作が好きで…あと、音楽は大大大好きよ。社交的ではあるけど、家にいて、犬がそばにいて、本を読んで、というシンプルな過ごし方も好きよ…とこんな感じかしら(笑)?」

彼女が女優として、これからどんな道を歩んでいくのか? もちろん楽しみだが、少女と大人の境目を往き来する、彼女の“いま”しか見られない魅力を本作でたっぷりと感じてほしい。
《text:cinemacafe.net》

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