『ハート・ロッカー』のプロデューサーがあり得ない失態で、オスカー規則違反

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『ハート・ロッカー』 - (C) 2008 Hurt Locker, LLC. All Rights Reserved.
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いよいよ7日(現地時間)に発表を控えた第82回アカデミー賞で、『アバター』と並んで最多9部門にノミネートされた『ハート・ロッカー』だが、同作のプロデューサーによる規則違反が発覚した。

問題となったのは、4人いるプロデューサーの1人であるニコラ・シャルティエが2月19日に関係者に一斉に送ったEメール。AP通信によれば、メールの内容は「『ハート・ロッカー』を気に入っていただけたなら、私たちを勝たせて下さい。オスカーに投票する友人、俳優、監督、スタッフ、美術監督、特殊効果スタッフの人々にも声をかけてください。みなさんが1人か2人に声をかけてくれれば、5億ドルの映画に勝つのです」というもの。

ここで「5億ドルの映画」と書かれているのは、言うまでもなく、ジェームズ・キャメロン監督の『アバター』のことだ。ちなみに彼はその『アバター』『イングロリアス・バスターズ』といったライバル候補の関係者にも同メールを送っていたらしい。だが、特定の候補への投票を促したり、ほかの候補をけなす行為はアカデミー協会の規則違反。米国で同作を配給したサミット・エンターテインメントは、「週の始めにアカデミー協会から連絡を受けるまで、いかなるEメールが送られた事実も知らなかった」と声明を発表、今回初めてオスカー候補となったシャルティエが「規則をよく知らずに軽率な行いをしたことを深く後悔しています」と今度は謝罪メールを一斉送信した。

アカデミー協会はシャルティエに何らかの懲罰を加えるが、具体的な内容は会員の投票が締め切られる2日午後5時以降までは明らかにしない。考えられるのは、候補者名からシャルティエの名前を削ること、授賞式への出席拒否、同作が作品賞を受賞しても協会の会員資格を与えない、といった彼個人に対する制裁措置。投票もほぼ済んでおり、授賞結果に大きな影響はないと見られるが、作品完成のために自宅を抵当に入れてまで尽力したシャルティエは悔やんでも悔やみ切れない痛恨のミスをしてしまった。

《text:Yuki Tominaga》

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