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マット・デイモン インタビュー イラクの“リアル”の映像化を可能にしたもの

社会派作品のシリアスな役柄からアクションヒーロー、コメディタッチの“三枚目”まで幅広い活躍を見せるマット・デイモン。前作『インビクタス/負けざる者たち』では、アパルトヘイトの影響が根強く残る南アフリカのラグビー代表チームのキャプテン役でオスカー助演男優賞にノミネートされた。そして最新主演作『グリーン・ゾーン』では、大量破壊兵器の存在をめぐる陰謀に巻き込まれていく米軍の上級准尉を演じた。日本でも先日公開を迎え、好調なスタートを切った本作。前作に続いて実在の人物をモデルにした役柄となったが、どのように作品に臨み、役に入り込んでいったのか?

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マット・デイモン  -(C) REUTERS/AFLO
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  • 『グリーン・ゾーン』 -(C) 2009 UNIVERSAL STUDIOS. ALL RIGHTS RESERVED.
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  • 『グリーン・ゾーン』- (C) 2009 UNIVERSAL STUDIOS. ALL RIGHTS RESERVED.
社会派作品のシリアスな役柄からアクションヒーロー、コメディタッチの“三枚目”まで幅広い活躍を見せるマット・デイモン。前作『インビクタス/負けざる者たち』では、アパルトヘイトの影響が根強く残る南アフリカのラグビー代表チームのキャプテン役でオスカー助演男優賞にノミネートされた。そして最新主演作『グリーン・ゾーン』では、大量破壊兵器の存在をめぐる陰謀に巻き込まれていく米軍の上級准尉を演じた。日本でも先日公開を迎え、好調なスタートを切った本作。前作に続いて実在の人物をモデルにした役柄となったが、どのように作品に臨み、役に入り込んでいったのか?

イラク戦争の開戦の理由とされた大量破壊兵器は実在するのか? 軍上層部の密命の下、その捜索に当たった主人公・ミラーは、調査を進めるうちに軍内部に対してある疑念を抱き、自ら真実を追うことを決意する。ミラーのモデルとなった人物、モンティ・ゴンザレス氏と実際に撮影前に対面したというマット。この出会いは彼の演技にかなり大きな影響を与えたようだ。
「4〜5時間ほど一緒に過ごしたよ。彼は僕と同い年で、同じ年に高校を卒業したけれど、その後は全く別の道を歩んでいる。モンティは彼のキャリアをアメリカ軍に捧げたんだ。彼にこの映画に参加する理由を尋ねたとき、彼は一瞬考え込んだ後に『我々は、倫理的権威を取り戻す必要があるからだ』と答えた。それは彼にとって、かなりの犠牲を強いられたことだったと思うよ」。

さらにマットは、ゴンザレス氏から氏が実際に体験したこと、彼が抱いた疑念や現場で感じた“異変”についても話を聞いたという。
「(当初)彼は兵器が見つかるものと完全に思い込んでいたし、最初に証拠を発見した兵士としてCNNのニュースに出たかったと僕に言ったよ。(状況の異変には)最初の捜索場所で気付いていた。そこは磁器工場で、大量破壊兵器の隠蔽場所とされていたところだったんだ」。

また、本作では多くの軍人の役に、俳優ではなく退役軍人を配している。この点もマットの演技にプラスに働いたようだ。
「技術顧問が30人ついているようなものだったから(笑)、おかげで僕の演技は全く違うものになった。彼らの行動には間違ったところがないから、どういう立ち方をしてどこに行けという説明が必要ないんだ。撮影前に俳優全員をブートキャンプに参加させたとしても、ここまでの信憑性は出せなかったろうね」。

物語の舞台はイラクだが、撮影のほとんどはモロッコで、さらにスペインやロンドンでも行われた。
「モロッコは素晴らしいもてなしの国だったよ。ここで仕事をするのは3回目で、映画業界には友達がたくさんいるんだ。(スペインでの撮影シーンについては)視覚効果監修のピーター・チェーンには驚かされたよ。彼は、まるでイラクで撮影したかのように作品を作り上げたんだ。正直な話、南スペインはバグダッドと似ているところが全くないのに、ポールのビジョンとピーターの専門技術がそれを可能にしたんだ。ロンドンは…撮影の間すごく寒かったんだ。映画ではそうは見えないけどね」。

彼の演技力と、撮影技術が作り出したイラクの“リアリティ”を堪能してほしい。

© REUTERS/AFLO
《シネマカフェ編集部》

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