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ジャルジャル×ちすん『ヒーローショー』インタビューin 沖縄 ラブシーンは一発OK

3月に開催された第2回沖縄国際映画祭で初主演映画『ヒーローショー』(井筒和幸監督)が初披露されたお笑いコンビ、ジャルジャル(後藤淳平&福徳秀介)が、ヒロインの女優・ちすんと共に上映後、沖縄・宜野湾市内の同映画祭会場でインタビューに応じ、撮影での真剣勝負から年頃男子のエロ心まで約50分にわたり語った。

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『ヒーローショー』 ジャルジャル×ちすん photo:Yoko Saito
『ヒーローショー』 ジャルジャル×ちすん photo:Yoko Saito
  • 『ヒーローショー』 ジャルジャル×ちすん photo:Yoko Saito
  • 『ヒーローショー』 ジャルジャル photo:Yoko Saito
  • 『ヒーローショー』  -(C) 2010「ヒーローショー」製作委員会
  • 『ヒーローショー』 ジャルジャル×ちすん photo:Yoko Saito
3月に開催された第2回沖縄国際映画祭で初主演映画『ヒーローショー』(井筒和幸監督)が初披露されたお笑いコンビ、ジャルジャル(後藤淳平&福徳秀介)が、ヒロインの女優・ちすんと共に上映後、沖縄・宜野湾市内の同映画祭会場でインタビューに応じ、撮影での真剣勝負から年頃男子のエロ心まで約50分にわたり語った。

バツイチで子持ちの女性、あさみ(ちすんさん)との将来を真剣に考えて生きる元自衛隊員の勇気(後藤さん)とお笑い芸人を目指しながらも中途半端に生きている若者・ユウキ(福徳さん)が、チンピラ同士のささいないざこざに巻き込まれ、思いもよらない結末を迎えるまでを描く青春バイオレンスエンターテイメント。『ガキ帝国』(紳助竜介主演)、『岸和田少年愚連隊』(ナインティナイン主演)、『パッチギ!』の井筒和幸監督の下、ジャルジャルの2人は今回、初めてとは感じさせないほどの、自然体の演技を繰り広げた。

——演技初挑戦の感想は?

福徳:いかに自然にするかの演技が難しかったですね。

後藤:全然、自分じゃないキャラだったんで、逆にやりやすかったし、監督の演出を信じて演技してました!

福徳:撮影中、カメラが僕だけに向いているときに、ちょいちょい、(後藤さんが)変な顔したり笑わせにきたりと邪魔されました。

後藤:娯楽でした(笑)。

福徳:撮影前に1か月みっちり稽古がありまして、公民館みたいなところで週に3〜4回、みんなで稽古しました。ちすんさんは、そのとき、すっぴんにジャージで来ていた。「ちすんさんキレイ」って声があるんですけど、どんだけキレイに化粧しても、そのイメージが抜けない(笑)。それもなかなかいいもんでしたよ。

——演技はどっちが上手だと?

福徳:周りに決めてもらいたい。気持ち的には2人で1つだったんで、片方がヘタだともう片方もヘタやし、お互いが刺激し合ったんじゃないかな、と。

——役と自身で似ているところは?

後藤:不器用さですよね。僕の役は本当に不器用な性格。例えば劇中で、親しい同級生のたくやに「子持ちのバツイチと付き合っているらしいな、遊びなんやろ」って言われて、「そんなことないよ」って言ったらいいのに、「いや違う」と言えず、ちょっとキレてたりするだけ(苦笑)。そんな不器用なところが、人間味ある、人間らしいなと思います。

——ご自身も不器用だと?

後藤:不器用な方ですけど、あそこまでではないかな。

——同じ質問で、似ているところは?

福徳:僕の演じたユウキがビビっている状態のところに勇気の彼女、あさみが来て、ユウキはいつ殺されるかわからない状況にもかかわらず、この恋人同士の2人(後藤さんとちすんさん)を見たときに、「ああ、この2人は普段セックスしてるんやろな。ああ、これが彼女なんや、コイツら普段乳繰り合っているんやろな」って(笑)。僕も普段からたまにそういうこと考えていたりする。

後藤:中学生やー(笑)。

福徳:殺されるかもしれない状況やのに、そういうことを考えてしまうリアルな部分が、一緒でしたね。若者ですよね。

——歴代井筒作品の先輩と並ぶプレッシャーにはどう向き合った?

福徳:まだ分かんないですよ! 公開されるまでは。

後藤:プレッシャーの合間に、ハンバーグを食べて乗り越えました。大好きなので、ハンバーグ食べて元気つけて撮影に挑む。でも、紳助竜介さんがどうやとか、ナイナイさんがどうやとか、いろいろ考えるヒマないくらい大変でしたね。

——男臭い映画ですが女性の観客へのおススメポイントは?

福徳:女性同士でも、いざこざとか、あの子嫌いとかいろいろあると思いますけど、それの男版です! 男子はストレートやし正直やから。女性から見たら子供な部分もありますけど。あと、僕らが本当に真剣に芝居をしている姿をぜひ見てほしい。

後藤:僕、ペーパードライバーなんですけど、撮影で、車運転したんです!! そこは見てほしいな。普段乗っている感じで演技できているか心配なんですけど。

ちすん:男、男した映画ですけど、それをずっと超えたメッセージ性がある。血は無理、暴力は無理とか言わないで、とりあえず観てほしい。あと、女子にはない勢い、強い部分がいっぱい出ているので、カッコイイですよ!

後藤さんは、ちすんさんを相手にラブシーンにも初挑戦。情熱的に愛し合う“濡れ場”は、大きな見どころだ。

——ラブシーンはスムーズでした?

後藤:超スムーズ、一発OKでした。

ちすん:一発です。

福徳:多分、普段からやってたから、ちゃうん? 普段からやっていたんで、本番も一発OK(笑)。

後藤:かも(笑)。

ちすん:(笑)。

——緊張はしましたか?

後藤:めっちゃしました。もちろん初めてですし、静まりかえった中での撮影で、周りにはスタッフの方も沢山いるし…。すごい緊張感でしたね。

ちすん:せまい部屋に(手で近くを指して)この辺の距離にみんないますし。でも監督が細かく指示をしてくれたので、その通りにやったって感じです。

後藤:この角度でこっちに顔を向けて何秒、次、こっちで何秒、って。

ちすん:始まる前は緊張していましたけど、いざスタートしたら、意外に平気でした。

井筒監督には、全幅の信頼を寄せている。

後藤:一つのことに愛を持って、集中して取り組めるところ、真似できないなって思いました。

福徳:ホントおもしろい人です。撮影中は、僕らをリラックスさせようとしてくれているなって感じたことは多々ありました。

ちすん:井筒監督と7年前ぐらいに初めて出会って、今回また一緒に仕事ができて、人生の中でホントに出会えてよかったって思える人ですね。

最後に、映画祭にちなんで、それぞれ沖縄にまつわるエピソード、思いなどを質問。

——沖縄にはよく来ます?

福徳:30回くらい、本島のみですが、ヨットとかやりに来ます。大学のときとか、よく来ました。やっぱりオリオンビールがたまんない。あとゴーヤチャンプル、大阪のと違ってゴーヤの量が多い、たまんないっすね。

後藤:僕は、1か月住んでいたことがあるんです。大学のとき、海の家の経営で、本島の名護市。経済学部で経済学んでいたので経営に自信があって、資金を借金して大学の友達と3人で海の家を出した。夏休みの間に採算取れるハズだったのが、大変なことになりまして、600万円の赤字に。でもホンマにビックリするんですけど、その後、宝くじで500万当たった。それでほぼ返して…いやビックリしました。たった3か月の出来事でした。思い出しますねぇ。

ちすん:私は2回目。1回目は旅行で。昨日、今日とこっちに来て、タクシーのおっちゃんとかすごく優しい。一度知り合ったら友達って沖縄の言葉で何かあるんですよね(「イチャリバチョーデー」=沖縄の方言で「出会えば皆兄弟」)。それを肌で感じることができて、温かい人たちがたくさんいる。解放感があって、いい意味でも悪い意味でも緩くなりますね。

《photo / text:Yoko Saito》

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