あのスティッチの生みの親 『ヒックとドラゴン』監督コンビのドラゴンの作り方

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『ヒックとドラゴン』 - (C) 2009 by PARAMOUNT PICTURES. All Rights Reserved.
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  • 『ヒックとドラゴン』 クリス・サンダース&ディーン・デュボア監督
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全米で10週連続で興行ランキングTOP10入りし、そのうち2週で首位を記録した『ヒックとドラゴン』。ドリームワークス作品でありつつ「ドリームワークスらしからぬ」との言葉でもって評される本作だが、それもそのはず? 監督を務めたのは“あの”宇宙生物を世界的な人気者へと育て上げた『リロ&スティッチ』のディーン・デュボアとクリス・サンダースのコンビ。最新作で生み出したドラゴンのトゥースはこの夏、新たな人気キャラクターの誕生を予感させるが、彼らはこの物語、キャラクターたちをいかに作り上げたのか? 2人に話を聞いた。

気弱なバイキングの少年と傷ついたドラゴン。敵対する種族の彼らが少しずつ、距離を縮め、友情を育んでいく姿を描いた本作。そのドラゴンのトゥースだが、全身真っ黒で、こう言ってはなんだが、一見、そこまで観る者を惹きつけるような姿かたちではないような…。ところが、映画に中で動いている姿を見ると、これが本当にかわいいのだ。この不思議な魅力の秘密は?

クリス:原作に出てくるトゥースっていうのは実は、すごく小さいんです。でも、映画ではトゥースはバイキングたちが恐れる存在であり、ヒックを乗せて飛ぶので、ある程度の大きさや、早く飛びそうなスタイルが必要でした。非常にすっきりしたデザインになったわけですが、そこに犬や猫のような“哺乳類”的な親しみを取り入れるようにしたんです。最初は非常に恐ろしい生物なんですが、徐々にペットのような愛くるしさが出てくる。それを表現したかったんです。トゥースをよく見てもらうと、耳のようなものが見えます。まあ、実際には耳ではないんですが(笑)、これを持っているのは今回登場する数あるドラゴンの中でトゥースだけ。実はこの部分が、嬉しいときは立って、何か疑っているようなときは垂れている、といった具合に感情を表すシグナルになっているんです。

ディーン:トゥースの姿かたちに関しては、ブラックパンサーの写真を基に作ったりもしたんだけど、“哺乳類的”という部分に関しては瞳の表現もそうだね。攻撃的なとき、恐れているとき、リラックスしているときで瞳の細さや丸っこさが変わっていく。そういう風に親しみを持たせることは意識したんだ。

2人でひとつの映画作品を生み出すというのは、どういう作業なのだろうか? 例えば日本でも、漫画家の藤子不二雄など長年、コンビで活躍してきたクリエイターは存在するが…。

クリス:僕らが最初に出会ったのは、『ムーラン』という映画。以来、ずっと一緒にやってきましたが、テイストも、子供時代に好きだったものは似ていて、そのままずっと子供時代を引きずっていまも同じものが好きだったりする(笑)。一緒に映画を作って、違うのはただアプローチ。例えばこの映画で、ディーンが描いたシーンは夜中にヒックの父親が、ヒックのワークショップを訪ねて来るところ。ヒックの方は、ドラゴンを飼ってるのがバレて怒っているのかと思ったら、お父さんの用件は全く別のことで、という誤解があるわけなんですが、僕はああいう描き方はできない。あれはディーンならではの非常にフレッシュな描き方だと思うんですけど、そういう違いがあるから面白い。互いに同じシーンを描いて、後で描いたものを交換して読むんですけども、その瞬間は非常に楽しい。お互いを尊重し、尊敬しているから私は、彼が「ここはこうした方がいいんじゃないか?」って言うのによく耳を傾けますし、互いに正直であり、常に新鮮なものを求めているっていうすごくいい関係だと思います。2人とも、最終的に求めているのは、エキサイティングで新鮮なものなんです。

ディーン:1つのアイディアを2つのちょっと違う意見が支えていることで、すごく強くなります。2人ともストーリーがまず第一にあって、何か同意できない部分があるときは、どれだけそれに対して情熱を持っているか、ということでどちらを取るか決めます。「僕は赤がいい」、「僕はブルーがいい」って言ったとして、「じゃあどのぐらいブルーにしたいの?」と。「まあ別にいいかな…」、「じゃあ赤にしよう」とかそういう感じで決めてるんです。

日本のアニメーションの影響がささやかれる本作だが、それについて尋ねると2人は「宮崎駿は僕らのヒーローなんだ」。さらに「『東京ゴッドファーザーズ』の今敏も好きな監督だよ」とも。日本通によるこれまでにないドリームワークス作品をじっくりと堪能してほしい。

特集「『ヒックとドラゴン』宣伝体験記」
http://www.cinemacafe.net/special/hic-dragon/
《text:cinemacafe.net》

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