【シネマモード】女は強い! 映画の中でも…

最新ニュース

『アメリア 永遠の翼』 -(C) Twentieth Century Fox
  • 『アメリア 永遠の翼』 -(C) Twentieth Century Fox
  • 『アメリア 永遠の翼』 -(C) 2009 Twentieth Century Fox
  • 『ゲゲゲの女房』 -(C) 水木プロダクション/『ゲゲゲの女房』製作委員会
女性が強くなったと言われて久しい日本。日本男児よりも草食系が増えれば、大和撫子よりも肉食系女子が増えるのが自然の摂理なのでしょうか。この世界は、互いに補い合って生きています。つまり、誰かが強くなければならないのですから。こんな傾向は、日本だけにとどまらないのも面白いところ。世界を見渡せば、ふがいない男性を尻目に活躍する強い女性が目立ちます。

でも、男性が幅を利かせていた時代から、強い女性はおりました。そして、強さの種類も実に様々。近頃、男たちの時代を支え、新しい時代を切り拓いてきた強い女性たちに、映画界でも光が当てられています。例えば『アメリア 永遠の翼』。日本ではあまり知られていませんが、アメリカでは史上最も有名なアメリカ人として必ず名前が挙がる、アメリア・イヤハートの実話を基にした映画です。

彼女は、女性として初めて大西洋を横断した伝説の飛行士。時は1920年代。まだ、飛行機に乗ることが一般的でなかった時代、しかも女性飛行士など珍しい時代に第一線で活躍したアメリアですが、その勇気と楽天的な性格、そして困難にも決してくじけず立ち向かう強さに、時代を超えて共感する人は多いようです。特に、愛する人と出会ったことで、空で夢を追うことと、結婚して地上で暮らし続けることをどう両立させるか悩む彼女の姿を、自分と重ね合わせる現代女性も多いことでしょう。大西洋単独横断、大陸横断、太平洋横断など数々の新記録を打ち立てた彼女ですが、空での冒険の途中には、孤独と死の恐怖と戦っていたといいます。そんなとき、支えとなっていた夫の愛に応えるかのように、彼女は最後の冒険として最大の夢であった世界一周飛行に出ることを決意するのですが、残念ながら、周知の事実となっているように、彼女はその旅に出て、そのまま行方不明となっています。そんな彼女の謎にも迫る本作は、人間らしく、女性らしく生きながらも、既成概念に縛られることなく人生を駆け抜けたアメリアの強さを、同じ女性として誇らしく感じさせてくれます。

そんなアメリアとは違った形で、女性らしい強さで愛を貫いた人もいます。良く知りもしない人とのお見合い結婚が普通だった時代に、お見合いの5日後に結婚し、極貧生活の中で無名時代から漫画家・水木しげるを支え続けた妻・布枝。赤の他人だった2人が、どのように本物の夫婦となっていたかを、彼女の自伝的エッセイを基に描いた映画が『ゲゲゲの女房』です。

恋愛感情はおろか、情すら芽生えさせる前に、夫婦となるなんて、いまではなかなか考えられませんが、苦労の中でも、ささやかな喜びを共有し、互いを受け入れ、信じ合うことができるようになるなんて、やはりこれは愛のひとつの形。夫婦愛という前に、人間愛なのかもしれません。漫画を描くことしかできない収入の少ない夫を、日本を代表する人物へと無事に成長させたのも、自分の人生を投げることなく受け入れ続けた妻の強さの賜物。自分の置かれた境遇にひたすら文句を言うことは簡単ですが、布枝さんの生き様を見ていると、やはり人生は自分次第なのだなと感じられるのです。もちろん、夫婦は二人三脚。でも、2人の生活をどう生きるかは、まずは自分の心の持ちようから始まるはず。水木しげる氏の才能を開花させたのは、妻である布枝さんの賢さと強さでしかなかったのだなと思うのです。

たとえ自分に何かを形にする才能がなくても、自分を生かす術は見つかるものなのかもしれません。かつて日本の良妻賢母がそうであったように、縁の下の力持ちに徹する、それが性に合っているという人がいてくれてこそ、この世は回っていくのでしょう。

今日ご紹介した2作は、自分らしい強さを全く正反対のスタイルで貫いた女性の物語。あなたは、どちらの女性に共感するでしょう。もしかすると、いずれの生き方にも、思い切り共感できるかもしれませんね。

《text:June Makiguchi》

関連ニュース

今、あなたにオススメ
Recommended by

特集

page top